台湾プロ野球データベース コラム集

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アジアプロ野球チャンピオンシップ台湾代表 選手名鑑

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台湾代表日程(時間はすべて日本時間)

(練習試合)

11/10 19:35 千葉ロッテ(桃園)

11/11 18:05 千葉ロッテ(桃園)

11/12 18:05 千葉ロッテ(桃園)

 

11/17 19:00 日本(東京ドーム)

11/18 18:30 韓国(東京ドーム)

11/19 18:00 予選1位-予選2位

 

・投手

林樺慶(リン・ホァチン)Hun-Ching Lin

1994.10.03(23歳 4年目) 186cm 85kg 右投右打 14年D2位 

高苑工商-開南大学-ラミゴ(14~)

17年成績:20試合 18先発 6勝4敗 ERA5.25 106.1IP 被HR13 与四球30 奪三振73 WHIP1.58

 "日本に立ちはだかる先発右腕"

 4年目で悲願の初勝利を挙げた右腕。中学時代からストレートは最速140kmに達し台湾の強豪校、日本の高校からのスカウトがあったものの地元高雄の高苑工商に進学。高校では大幅な球速向上はならずもボールのノビと角度が優れ、多彩な変化球を持ち合わせたこともありエースに。13年の高校生ドラフトで義大(現富邦)から2巡目で指名されるもまさかの契約金、月給なしという過酷な条件に入団を拒否、結果海外でのプレーという夢を絶たれたばかりか国内の大学への進学も困難となった。そのような中にあって開南大学が単位取得を条件に入団を認めたことで窮地を脱し、入学後は郭李建夫コーチの指導もあって球速が145kmまで向上。1年間在籍した後14年のドラフトでラミゴから指名を受け入団となった。しかし入団後3年間勝ち星なし、一軍での先発も計2試合となかなか芽が出なかったが昨年はチームの5番手先発として一年間ローテを守り6勝と飛躍の一年に。141km前後のストレート、136km前後のツーシーム、スライダー、カーブ、フォーク、シンカーと多彩な球種を組み合わせ6回前後をゲームメークする。今大会では日本戦の先発が予想されている。

 

朱俊祥(ジュ・ジュンシャン)Chun-Hsiang Chu

1995.04.15(22歳 5年目) 175cm 70kg 右投左打 13年高校生D2位 

台中工農-ラミゴ(13~)

17年成績:40試合 0先発 4勝2敗 ERA6.32 37IP 被HR6 与四球18 奪三振46 WHIP1.41

"怪我から完全復活の快速球リリーバー"

 ストレートが魅力の右腕。1年目から一軍のマウンドに上がり140km後半のストレートを連発、当時のCPBL最年少で勝利投手を記録すると2年目の14年には26試合に登板しERA3.23と結果を残したが11月に友人のバイクに乗って出かけた際に事故に遭い右足腓骨と頸骨を骨折、この怪我で約1年半を棒に振った。昨年は一軍4試合の登板に終わるも今季は自己最多となる40試合に登板、出来の起伏が激しかったものの37IP/46Kと変わらず球威があることをアピールできた一年となった。最速154kmのノビのあるストレートにスライダー、フォークを組み合わせる奪三振マシーン。制球にはまだ課題を抱える荒削りなリリーバーだが、日本代表の稲葉監督が10月に桃園で視察を行った際に彼の名前を挙げ「球質が素晴らしく、アジアプロ野球CSでの勝利の方程式の一人となるかもしれない」と評価された。


王躍霖(ワン・ヤオリン)Yao-Lin Wang

1991.02.05(26歳 3年目) 184cm 94kg 右投右打 15年D6位 

三信家商-国立台湾体育運動大学-カブスマイナー(09~14)-国訓-ラミゴ(15~)

17年成績:64試合 0先発 3勝1S ERA3.43 57.2IP 被HR3 与四球25 奪三振56 WHIP1.16

"挫折を乗り越えタイトル獲得"

 かつての速球が蘇ってきた右腕。10年から14年まで5シーズンをカブスマイナーでプレー、その間に12年WBC予選、13年WBC東アジア競技大会侍ジャパン戦、14年仁川アジア大会など数多くの国際大会で場数を重ねるも最高A+までしか昇格できず、通算113試合 16勝23敗16S ERA3.98。その後15年3月に阪神の入団テストを受験も最高136kmしか出ず不合格、自信を失ったがその年のドラフトでラミゴからドラフト指名を受け入団。2年目からリリーフとして出番を増やし16年は41試合、そして今季は64試合に登板し19ホールドで最多ホールドのタイトルを獲得、セットアッパーとしてラミゴの勝ちパターンの一角を担った。重心を深く沈ませるフォームが特徴的で、マイナー時代に96マイルを記録したストレートが今季は最速150kmをマークするまでに復調、対右打者を被打率.179と抑えた。スライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボールと球種も多彩だが制球難が課題。


邱浩鈞(チョウ・ハオジュン)Hao-Chun Chiu

1990.12.29(26歳 3年目) 180cm 70kg 右投右打 14年D5位 

平鎮高中-中国文化大学-新北市-国訓-統一(15~)

17年成績:61試合 0先発 1勝4敗 ERA3.48 54.1IP 被HR3 与四球23 奪三振59 WHIP1.53

"細身から繰り出すストレート+高速フォーク"

 プロ入り後初の国際大会代表となった右腕。高校時代からリリーフとして活躍し高2で145kmをマーク、大学でもリリーフとしての代表入りがほとんど。入団時には「郭泰源二世」と期待されルーキーイヤーからリリーフとして積極的に起用されたが2年間は思うような結果を残せず。しかし今季開幕からセットアッパーとして役割を固定されると才能が開花し開幕から11試合連続無失点、前期のERAは2.30。後期に疲れから打ちこまれるケースが増え数字を落としたがチームトップの61試合に登板、充実の一年となった。体格は細身ながら140km中盤~後半のストレート、130km後半の高速フォーク、カーブ、スライダーを主な持ち球とする速球派。

 

王鴻程(ワン・ホンチェン)Hung-Cheng Wang

1991.09.08(26歳 1年目) 192cm 92kg 右投右打 17年D6位 

福岡第一高-日本経済大学-BCリーグ・石川-崇越隼鷹-中信兄弟(17~)

17年成績:8試合 0先発 1勝 ERA1.12 8IP 被HR0 与四球2 奪三振7 WHIP1.38

"1年目から経験積んだ知日派"

 日本で計8年プレーした火の玉右腕。中学卒業後来日し福岡第一高、日本経済大学でプレー。惜しくも目標だったNPB入りを果たせなかったため15年はBCリーグ・石川に入団、38試合で1勝3敗3S ERA3.41の成績を残し最速153kmもマーク。昨年は兵役の関係で台湾に戻り、その後崇越入りし抑えとして活躍。今年中信兄弟に入団後は9月中旬から一軍昇格しシーズン最終盤、そしてポストシーズンでは抑えを任された。サイド気味の腕の振りから140km後半~150kmを超えるストレートが最大の武器で奪三振多く奪うが、落差の大きい130km後半をマークするフォーク、スライダー、チェンジアップといった変化球も含めて制球力が課題であり、今後も抑えとして活躍するためには解決したい課題である。

 

羅國華(ルォ・グォホァ)Kuo-Hua Lo

1992.10.28(25歳 1年目) 178cm 90kg 右投右打 17年D3位 

三信家商-開南大学-ツインズマイナー(11~16)-米独立・リンカーンソルトドッグス-四国アイランドリーグ・高知-富邦(17~)

17年成績:29試合 0先発 2勝1敗 ERA5.54 26IP 被HR2 与四球20 奪三振21 WHIP1.92

"安定感取り戻したい右腕"

 抑えとしてマウンドに上がりたい右腕。高校卒業後ツインズマイナーでプレー。12~14年までRkで平均以上のパフォーマンスもなかなか昇格のチャンスを掴めず。15年は登板こそ19試合のみもERA1.44と安定感を見せ、抑えも任された。RkからAに昇格した昨年もERAは2.60ながら、45IP/31BBと制球が悪化し8月に放出された。その後米独立でプレーし3試合に登板。今季は四国アイランドリーグ・高知で抑えを任されリーグトップの9S、19試合でERA0.86の好成績。また課題だった制球難も21IP/1BBと改善の兆しを見せ、今年のドラフトで富邦に入団。後期開幕直後に登録、守護神として期待は高かったがCPBLでは再び制球難が顔を出し安定感ある投球は見せられなかった。140キロ台後半を安定してマーク、最速154kmのフォーシームとゴロを生み出すツーシーム、落差の大きいカーブ、チェンジアップ、スライダーを組み合わせ積極的にストライクゾーンを攻める投球スタイル。


彭識穎(ポン・シーイン)Shih-Ying Peng

1992.07.02(25歳 2年目) 175cm 71kg 左投左打 15年D3位 

平鎮高中-輔仁大学-合作金庫-国訓-中信兄弟(16~)

17年成績:35試合 0先発 1敗1S ERA5.87 23IP 被HR1 与四球6 奪三振15 WHIP1.57

"今大会唯一のリリーフ左腕"

 左のワンポイントとして活用された投手。高校時代から制球力を武器に活躍し大学では先発とリリーフを兼任し14年のU21、15年の光州ユニバーシアードなどに代表として出場。ルーキーイヤーの昨年から左のリリーフとして起用されたがシーズンが進むに従ってボールが甘く入るようになり52試合に登板もERA8.57とプロの洗礼を浴びた。今季も前期は苦しむも後期に入り復調、プレーオフ台湾シリーズでは計4.1IPを無失点に抑えた。上背はないものの140km前後のストレートとスライダー、チェンジアップを低めに集め打者を料理する。

 

林政賢(リン・ジェンシェン)Cheng-Hsien Lin

1995.09.13(22歳 3年目) 188cm 90kg 左投左打 15年D6位 

平鎮高中-中国文化大学-義大(15~16)-富邦(17~)

17年成績:17試合 15先発 3勝3敗 ERA3.79 78.1IP 被HR7 与四球49 奪三振64 WHIP1.52

"富邦の柳賢振"

 原住民阿美族のタパロン集落出身の左腕。高校時代の13年U18ワールドカップではエースとしてカナダ戦に先発し勝利投手に。その後中国文化大学に進学も1年生の終わりに中退しプロ入りを果たした。ルーキーイヤーは二軍で3試合のみ、昨年は先発とリリーフを行き来し11試合の登板に終わったが、今季は開幕から先発としてローテを守りチーム3位の15試合に先発、勝ち星には恵まれなかったが打高投低のCPBLでERAは3点台後半、新人王候補にも名前が挙がった。ストレートは平均130km後半もノビがあり、スライダー、ナックルカーブと組み合わせコーナーを突く投球が持ち味。その一方で無駄なボール、四球も多く球数が増える傾向にあり今季は1試合最高のイニング数が6.1IP。今大会ではチーム3番手の先発として名前が挙がっている。

 

陳冠宇(チェン・グァンユゥ)Kuan-Yu Chen

1990.10.29(27歳 7年目 オーバーエイジ) 179cm 75kg 左投左打  

穀保家商-国立体育大学-横浜(11)-DeNA(12~14)-千葉ロッテ(15~)

17年成績:27試合 8先発 3勝4敗 ERA3.29 63IP 被HR5 与四球32 奪三振59 WHIP1.40

"先発もチェンチェン大丈夫の左腕エース"

 キャリアハイの一年を送った左腕。大学在学中の11年に横浜に入団もその年のオフに育成選手となり、12年8月にはトミージョン手術。外国人枠の関係で登板機会に恵まれず、一軍登板は14年の1試合のみに終わった。オフに戦力外となるとロッテの秋季キャンプでテストに合格し入団。15年はチーム左腕先発として最多の13試合に先発登板し5勝4敗 ERA3.23をマークし更にはCSでも好投。昨年は一軍7試合の登板にとどまるも今季はWBC代表に選出され開幕をリリーフで迎えると5月中旬~6月中旬まで先発に配置転換。その後再びリリーフに戻る忙しい役割をこなしたが安定した投球を披露。ストレートは今季リリーフ中心となってから球威がアップし常時140km中盤、自己最速149kmをマーク。加えてスライダー、フォーク、カーブ、シュートとのコンビネーションで内角を強気に突ける小気味のいい投球が持ち味で今季はストレートの被打率.233、スライダーの被打率.150と投球の8割以上を占める2球種が冴えていた。今大会は初戦の韓国戦に先発予定。

 

陳禹勳(チェン・ユーシュン)Yu-Hsun Chen

1989.05.20(28歳 4年目 オーバーエイジ) 182cm 83kg 右投右打 13年D1位 

強恕中学-台北市立大学-新北市-国訓-合作金庫-ラミゴ(14~)

17年成績:59試合 0先発 2勝4敗37S ERA2.63 61.2IP 被HR4 与四球29 奪三振70 WHIP1.18

"セーブ記録を塗り替えた国際大会の切り札"

 ラミゴの守護神。中学までは内野手メインも高校から投手に転向。すぐに頭角を現しエースとなったがその間の酷使がたたり高3時に肘の靱帯が切れトミージョン手術。大学進学後もリハビリに励んだが1年後に今度は右肩を傷め手術。二度の大きな手術を受けた後は国内では主に先発、国際大会ではリリーフとして活躍するまでに復調。卒業後は社会人3球団を経て13年のドラフト1位でラミゴ入り。ルーキーイヤーから65試合に登板とフル回転で30ホールドを挙げタイトルを獲得すると15年は不振に陥ったものの16年は65試合 ERA3.41と復調、今季はシーズン通して抑えの座を守り14年の元チームメートのメヒア(元西武)のCPBL記録シーズン35セーブを更新する37セーブを挙げ、チームの台湾シリーズ優勝に大きく貢献した。140km中盤~後半をマークするノビのあるストレートに以前はスライダーを勝負球としていたが昨年からフォークの比率を大きく増やすようになり、他にはカーブ、チェンジアップを織り交ぜる。国際大会に強いのも心強く、プレミア12では5.2IPを無失点、16年、17年の対侍ジャパン戦でも計3.0IPを無失点と完璧に抑えた。今大会でも抑えとしての活躍に期待したい。

 

・捕手

林祐樂(リン・ヨウレ)Yu-Le Lin

1992.06.23(25歳 3年目) 175cm 90kg 右投右打 15年D4位 

三民高中-華德工家-国立台湾体育運動大学-台湾電力-統一(15~)

17年成績:40試合 108打席 .222/.267/.283 得点40 安打22 HR0 打点7 三振19 四球5 盗塁0(成功率0%) 守備率.986 盗塁阻止率.500

"強肩戻った統一の控え捕手"

 守備力が売りの捕手。10年のIBAFワールドカップでは4番・内野手として優勝に貢献、同じく優勝を果たした14年のU21、そして15年の光州ユニバーシアードでは正捕手として活躍。大学卒業後は社会人の台湾電力を経てプロ入り、入団時はSSとCをこなせる強肩捕手として高評価を得た。しかしプロ入り後は捕手に専念も肩の故障に悩まされ、試合に出続けるうちにイップスとなり15年、16年の阻止率は.200、.135と低迷し17年の開幕前に「林志賢」から改名。今季は故障も癒えイップスを克服したことで強肩が戻り阻止率.500(26-13)をマーク、同年齢の郭峻偉と2番手捕手の座を争った。その一方でプロ入り後は配球に課題があると指摘されるケースが多くベテラン高志綱の後継者として正捕手を任されるにはまだ時間が必要か。打撃に関しては16年に打率.301をマークも今季は再び低迷、通算K% 20.7% BB% 2.8%と捕手であることを差し引いても打席でのアプローチに物足りなさが残る。

 

嚴宏鈞(イェン・ホンジュン)Hung-Chun Yen

1997.04.30(20歳 3年目) 165cm 70kg 右投左打 15年D11位 

美和中学-ラミゴ(15~)

17年成績:38試合 105打席 .282/.378/.329 得点17 安打24 HR0 打点7 三振22 四球13 盗塁0(成功率0%) 守備率.978 盗塁阻止率.542

"小柄でも侮れない若手捕手"

 後期ブレイクを果たした捕手。地元屏東の美和中學を卒業後15年のドラフト最下位でラミゴ入り。2年目の16年は二軍で23試合の出場にとどまるも阻止率.556と盗塁阻止能力の高さを見せると今季は一軍の捕手の相次ぐ故障や不振も重なり7月下旬に一軍初昇格。すると打ではシンプルなスイングでヒットを放ち9月22日まで打率3割をキープ、守では阻止率.542と捕球後のスローイングの速さ、正確さは一軍でも通用するものを見せ台湾シリーズでも3試合で先発出場。これまで2番手捕手として起用されていた劉時豪を一躍脅かす存在となった。今季はドラ1で高卒捕手廖健富が加入しラミゴの捕手競争はより一層激しさを増したが、これからの成長に期待したい。

 

内野手

吳念庭(ウー・ニェンティン)Nien-Ting Wu

1993.06.07(24歳 2年目) 178cm 75kg 右投左打 15年D7位(NPB) 

共生高-第一工業大学-埼玉西武(16~)

17年成績:15試合 44打席 .231/.295/.333 得点5 安打9 HR0 打点4 三振8 四球4 盗塁1(成功率100%) 守備率.862

"これからが勝負のユーティリティー"

 NPBでの2年目のシーズンを終えた内野手。高校から日本に野球留学し共生高では同じく代表入りした陳傑憲(統一)と共にプレー。卒業後は四国アイランドリーグ・愛媛に指名され入団合意に至るも後に自信の都合により退団、第一工業大に進学。大学では走攻守揃った1番・2Bとして活躍し15年ドラフト7位で埼玉西武入り。今季は源田壮亮の台頭により一軍での出場は15試合にとどまるも、二軍では90試合 打率.263 4HR 45打点 10盗塁、37K<45BBと打席でのアプローチが向上、守備では内野全ポジションに加え外野もこなし経験を積んだ一年となった。今大会でも内野のユーティリティーとしての起用が見込まれている。

 

 陳品捷(チェン・ピンジェ)Pin-Chieh Chen

1991.07.23(26歳 1年目) 183cm 80kg 右投左打 17年D2位 

南高商工-カブスマイナー(09~15)-レッズマイナー(15~16)-ドジャースマイナー(16)-四国アイランドリーグ・徳島(16~17)-富邦(17~)

17年成績:58試合 265打席 .328/.403/.509 得点56 安打76 HR7 打点33 三振28 四球26 盗塁3(成功率75.0%) 守備率.958

"富邦のセンターラインの穴埋めた元マイナーリーガー"

 スピードツールに長けた俊足巧打の2B。高校卒業後カブス入りすると、12年にAで36盗塁と走力を武器に10~15年までマイナーで2桁盗塁をマークし2Aまで到達。15年のルール5ドラフトでレッズに移籍、16年5月にトレードでドジャースに移籍も7月にリリース。その後四国アイランドリーグ・徳島に入団し今季途中までプレー、今季は32試合 .280 0HR 11打点 6盗塁。今年のドラフトで富邦に入団すると後期開幕戦から出場、マイナーでは主にOFも富邦ではマイナー1年目以来の2Bメインに出場しチームの穴を埋める活躍を見せた。マイナー通算のBB% 10.76%をマークしたアプローチはCPBLでも健在で、バットコントロールに優れライナー性の打球を広角に放つことを得意としていた打撃も打球が上がるようになり長打が増加。2B守備はまだ不慣れからかイージーミスも目立ったが来季以降の改善に期待したい。

 

郭阜林(グォ・フーリン)Fu-Lin Kuo

1991.01.07(26歳 3年目) 181cm 90kg 右投右打 15年D7位 

南高商工-国立台湾体育運動大学-ヤンキースマイナー(09~13)-国訓-統一(15~)

17年成績:60試合 200打席 .296/.352/.536 得点37 安打53 HR11 打点34 三振50 四球16 盗塁1(成功率33.3%) 守備率.943

"台湾でようやく開花したパワーある便利屋"

 フルシーズンでの活躍が見たい内野手。大学入学後すぐの09年にヤンキースと契約、「Aロッドの後継者」としてその将来性を高く評価されるもマイナーでは13年のA+までしか昇格を果たせず伸び悩み、4シーズンで計167試合 打率.232 8HR OPS.648にとどまった。14年に台湾に帰国後は兵役のため國訓でプレーし第1回ポップコーンリーグに出場。15年は開幕を統一の自主培訓(練習生)として二軍で迎え、7月に活躍が認められドラフト指名され正式に選手登録、後期だけで7HRをマーク。16年は開幕早々守備時に打球が顔面を直撃し、4月に右手手のひらを骨折と怪我に見舞われ28試合の出場にとどまった。今季は前期に左脇腹を傷め約2ヶ月の離脱も後期に9HRを放ち統一の後期2位に貢献。クローズドスタンスゆえ外角のボールに強く、今季の11HR中6本がライト方向と逆方向へ力強い打球を放つ一方、アプローチの粗さを課題とする。守備は送球の安定感には欠けるものの3B/SS/1B/LFをこなすユーティリティーさが武器。今大会はアスレチックス時代から憧れだったというドナルドソン(ブルージェイズ)の背番号20をつけプレーする。

 

陳傑憲(チェン・ジェーシェン)Chieh-Hsien Chen

1994.01.07(23歳 2年目) 173cm 73kg 右投左打 16年D2位 

共生高-台湾電力-統一(16~)

17年成績:114試合 516打席 .387/.466/.508 得点113 安打169 HR3 打点48 三振36 四球53 盗塁17(成功率60.7%) 守備率.953

"統一の未来を担うイケメンショート"

 2年目にしてスターの仲間入りを果たしたSS。10年から共生高に留学し12年にはNPBドラフト志望届を提出するも指名されず、卒業後はアマ強豪の台灣電力で13~16年までプレー。ルーキーイヤーの昨年はメインのSSの他に社会人時代に多く守っていたLFとしての出場も多かったが37試合に出場し打率.345と頭角を現すと、今季は開幕から1番・SSに定着し9月28日まで打率4割をキープし最多安打首位打者のタイトルを王柏融と争う活躍、17盗塁もリーグ2位とリードオフマンとして申し分ない働きを見せた。打撃では高いコンタクト能力からセンター、逆方向に安打を量産し守備では送球の安定感に欠けるものの広い守備範囲を誇る。3月の侍ジャパン壮行試合では菅野(巨人)から2安打を放った。

 

范國宸(ファン・グォチェン)Kuo-Chen Fan

1994.11.25(22歳 1年目) 183cm 88kg 右投右打 17年D5位 

平鎮高中-国立台湾体育運動大学-富邦(17~)

17年成績:11試合 43打席 .421/.488/.605 得点5 安打16 HR2 打点7 三振6 四球4 盗塁1(成功率100%) 守備率.949

"予想外の活躍見せた右の大砲"

 今後が楽しみな右の大砲。高校~大学と中軸を任され、広い範囲に長打を飛ばせる広角打法を持ち味とする。今年の台北ユニバーシアードで代表としてプレー後プロ入り、一軍での出場数は少なかったがレギュラーである林益全の怪我により代わりに1Bに入ると打撃でアピールし代表入りを勝ち取った。高校までは主に1Bも大学3年から3Bも守るようになり、プロ入り時には3Bメインに、昨年のウインターリーグでは3B/1B/2Bの3ポジションをこなしたため今後の起用法の幅が広がっているのも心強い。今年のウインターリーグにも2年連続で参加予定だったが、兵役の関係で不参加となった。

 

林立(リン・リー)Li Lin

1996.01.01(21歳 1年目) 180cm 75kg 右投右打 17年D2位 

平鎮高中-国立体育大学-ラミゴ(17~)

17年成績:13試合 53打席 .340/.415/.511 得点12 安打16 HR11 打点7 三振15 四球6 盗塁2(成功率66.7%) 守備率.965

"攻守兼備の魅せる内野手"

 SS/2Bをメインにこなす内野手。大学時代は長打力と守備力を兼備した2Bとして評価されていたが、国際大会代表は今年の台北ユニバーシアードが初。なおウインターリーグには15年から2年続けて出場しそれぞれ打率.341 打率.349と活躍、守備でもSS/2B/3Bの3ポジションをこなした。今年のドラフトでプロ入りすると一軍初打席でHRのド派手なデビューを果たし、打撃でも一軍に通用するものを見せた。強肩、守備範囲の広さと正確さは一軍でも既にトップレベルにある。課題であるプロの投手の鋭い変化球への対応を克服すれば来季はレギュラーとして活躍できるであろう。守備では足捌きの安定を図りたい。

 

朱育賢(ジュ・ユーシェン)Yu-Hsien Chu

1991.11.26(25歳 3年目) 188cm 100kg 左投左打 15年D7位 

大理高中-中国文化大学-崇越隼鷹-国訓-ラミゴ(15~)

17年成績:112試合 424打席 .308/.399/.610 得点71 安打112 HR27 打点83 三振89 四球50 盗塁1(成功率33.3%) 守備率.990

"豪快なスイングが魅力の長距離砲"

 長打力では今代表ナンバーワンの左打者。野球を始めたのは中学からと遅かったが、中3で既に185cmと立派な体躯を生かし投手として投打に活躍。高校は当時創部3年目の大理高中に進学し07年の高校野球リーグではダークホースとしてチームを準優勝に導いた。その後好打者を多数輩出している中国文化大学に進学すると2歳下の後輩である王柏融(ラミゴ)の入学まで4番を務め主軸として活躍。卒業後兵役を終えドラフト参加、左利きの1B/OFというポジションの兼ね合いもあり7位と低順位での指名ながらプロ入り後は武器の長打力をいかんなく発揮し16年は15HR、今季はリーグ2位となる27HRをマーク。4月には王柏融と並んでメジャースカウトからの視察を受けるまでに主軸として成長した。低めの変化球に脆さを見せるも肩乗せ打法からの気持ち良いフルスイングが最大の魅力でストレートに振り負けない。今大会は内野手登録も今季はLFを多く守ったがLFとしては打球判断、範囲共に平均以下。また対左投手に打率.237と分が悪かったため日韓の左腕との対決にも注目したい。

 

林承飛(リン・チェンフェイ)Cheng-Fei Lin

1997.04.08(20歳 3年目) 178cm 78kg 右投右打 15年D2位 

平鎮高中-ラミゴ(15~)

17年成績:91試合 328打席 .265/.330/.412 得点33 安打77 HR6 打点31 三振64 四球27 盗塁4(成功率57.1%) 守備率.968

"スターへの階段を駆け上がる若きショート"

 既にSSのレギュラーを安泰なものとした若武者。中学までは内野手と投手の二刀流、高校では4番・SSとして強豪平鎮高中でプレー、15年にはU18ワールドカップ代表に。卒業後当時の高卒野手最高額となる契約金400万元でラミゴ入り。入団1年目の15年にCPBL最年少での本塁打記録を塗り替えると2年目の昨年はSSとしてレギュラーを勝ち取り打率.307 9HR 55打点をマーク、ベストナインを獲得。今季はレギュラーシーズンの成績を落としたが台湾シリーズでは第3戦で1試合8打点の新記録を達成するなど打ちまくり優秀選手に選ばれ、この活躍により廖健富(ラミゴ)と代わって今大会の代表入りを果たした。打撃は低めのボールにも上手く対応できるのが強みで、対左投手には2年連続で打率3割超。守備は肩は平均レベルながら軽いフットワークから広い守備範囲を有し、20歳とは思えない安定感を誇る。陳傑憲(統一)とポジションが重なるためどのように起用されるか注目したい。

 

・外野手

王柏融(ワン・ボーロン)Po-Jung Wang

1993.09.09(24歳 3年目) 181cm 90kg 右投左打 15年D1位 

穀保家商-中国文化大学-ラミゴ(15~)

17年成績:115試合 517打席 .407/.491/.700 得点107 安打178 HR31 打点101 三振44 四球50 盗塁16(成功率61.5%) 守備率.996

"再び日本で大暴れしたい大王"

 すっかり日本の野球ファンにもお馴染みになった台湾の大王。高校時代は3Bとしてプレーも国際大会の代表には選ばれず一度は野球を諦めようと思った時期もあったそうだが、中国文化大学に進学すると外野手に転向し長打力が向上。13年の東アジア大会、14年のU21などの国際大会で主力として活躍するまでに成長した。15年に当時の野手最高額の契約金500万元でラミゴ入り。ルーキーイヤーは9月からの出場ながら29試合で9HRと格の違いを見せつけると昨年はCPBL史上初の打率4割、200安打を達成、今季は台湾人選手としては史上初の四冠(首位打者本塁打王打点王最多安打)を達成、ゴールデングラブベストナイン、シーズンMVPも含めると七冠とタイトルを総なめに。打撃はCPBLでは最早穴が見つからない状態となっており、今季は対左投手打率が.530、44K<50BBとキャリアで初めて四球数が三振数を上回った。この活躍に海外球団からの注目が続いているが、CPBLの海外移籍のFA権は累計3年のため最速でも18年オフ以降でなければ移籍は認められない。

 

陳子豪(チェン・ズーハオ)Tzu-Hao Chen

1995.07.29(22歳 5年目) 179cm 89kg 左投左打 13年高校生D2位 

高苑工商-兄弟(13)-中信兄弟(14~)

17年成績:78試合 345打席 .336/.403/.622 得点63 安打103 HR19 打点64 三振57 四球29 盗塁9(成功率75.0%) 守備率.933

"着実に打撃で成長見せる高卒外野手"

 前半戦大活躍の左打者。高校時代から打撃が高く評価され13年の高校生ドラフト2巡目でラミゴと競合の末、前身の兄弟に入団。1年目から最終戦で一軍出場を果たすとその後は順調に出場試合数を伸ばし長打力も向上、16年は打率.350 15本 70打点をマーク、今季は開幕から好調で主に1、2番に入りホームラン数は一時リーグトップをキープしていたが7月下旬に左肘靱帯を傷め約2ヶ月離脱、復帰後はDH中心でプレーした。打撃は元々速かったスイングスピードがプロで更に向上し、低めのボールも苦にせずしっかり振り抜き長打を生み出す。一方高校時代から不得手としていた守備は相変わらずで送球の安定性、打球判断ともに悪く、見えないミスも多いのがネックで今季は主にRFを守った。良い意味でも悪い意味でも若さがプレーに表れる選手であり、来年こそは自身初の規定打席到達を果たしシーズンを通して元気にプレーしたい。


蘇智傑(スー・ジージェ)Chih-Chieh Su

1994.07.28(23歳 2年目) 180cm 88kg 右投左打 16年D1位 

平鎮高中-中国文化大学-統一(16~)

17年成績:92試合 404打席 .351/.423/.593 得点67 安打125 HR17 打点77 三振72 四球41 盗塁9(成功率64.3%) 守備率.938

"統一の若き四番打者"

 打力は申し分ない左のパワーヒッター。高校時代から主軸として頭角を現し11年のAAAアジア野球選手権、12年のAAA世界野球選手権に出場。中国文化大学では王柏融(ラミゴ)の卒業後4番として活躍、15年のアジア選手権では打点王、16年の春季リーグではトップの4HR。長打力と内外野こなせる器用さが評価され昨年全体ドラ1として野手史上最高額の契約金560万元で統一に入団、44試合で打率.333 9HR 33打点をマーク。今季は開幕から右肘の軽い靱帯裂傷により1ヶ月ほど出遅れ、また台北ユニバーシアード代表に選出されたこともあって規定打席には届かなかったが4番として長打力を発揮、左投手も苦にしない。一方で守備はアマ時代は1B、2B、RFと内野中心にこなすも今季は前述の怪我の影響を考慮し負担の少ないLFにコンバート。ただ経験不足からか打球判断が悪く、肩も強くないため大きな穴となってしまった。今大会では守備の不安も考慮してDHでの起用がメインとなりそうだ。

 

詹子賢(ジャン・ズーシェン)Tzu-Hsien Chan

1994.02.24(23歳 2年目) 183cm 92kg 右投右打 16年D2位 

南英商工-中国文化大学-中信兄弟(16~)

17年成績:83試合 308打席 .350/.403/.610 得点43 安打97 HR17 打点60 三振53 四球26 盗塁3(成功率50.0%) 守備率.971

"広角打法が持ち味の今年の新人王"

 飛躍の一年となった外野手。高校2年生まで投手として名を馳せ、高1で最速146kmをマーク。しかし高2時に故障がきっかけでイップスにかかり外野手に転向。大学進学後は1、2年時には目立った成績を残せなかったものの3年から結果を残し始め中軸に座るようになり、大学の先輩である王柏融(ラミゴ)の後を継ぐ形で4番に入ることもあった。15年のウインターリーグではチーム最多の15試合に出場し.354/.436/.500 1HR 12打点、昨年の春季リーグでは打率.513 17打点の二冠に輝くなど好成績を残しドラフト2位で中信兄弟に入団。1年目は契約後すぐに一軍に昇格すると15試合で2HR、台湾シリーズにも出場を果たすと、今季は8月下旬から4番に定着し新人王を獲得、若返りを図る中信兄弟の象徴的な存在となった。失投を逃さないパワーと広角に打球を飛ばす打撃を持ち味とし、守備は範囲こそ広くないものの強肩を有し74試合で6捕殺。打席に入る際に尻を揺らす動作をルーティーンとしているが、本人曰く大学3年生になる頃にしゃがんだ方が重心が安定すると考え、また打席でじっと投手を見るのが好きではないため始めたとのこと。

 

陽岱鋼(ヤン・ダイガン)Dai-Kang Yang

1987.01.17(30歳 12年目 オーバーエイジ) 183cm 89kg 右投右打 05年高校生D1位(NPB) 

福岡第一高-日本ハム(06~16)-巨人(17~)

17年成績:87試合 381打席 .264/.356/.406 得点46 安打87 HR9 打点33 三振80 四球41 盗塁4(成功率66.7%) 守備率.988

"自ら参加を志願した今大会最年長"

 リーダーとして活躍が期待されるスター。11年間プレーした日本ハムからFAで巨人に移籍、WBCを出場辞退し臨んだ今季は下半身の張りで開幕一軍に間に合わず、一軍昇格は6月上旬。昇格後は徐々に調子を上げ8月は打率.323 5HRをマークも9月に打率.209 0本と不調に陥り、盗塁もレギュラー定着後最少の4個。なおUZRはCF全体3位の10.4。若手中心の今大会に彼が出場すると予想する者は少なかったが、洪一中監督曰く「彼はずっと今大会のニュースに関心を持っていた。彼の立場と知名度から言えば特別にこの大会に出場する必要もないが、彼の台湾のために力になりたいという気持ちは揺ぎ無いものであり、大会参加を歓迎している。」とコメント、今大会にかける本人のモチベーションは高い。

2017CPBLドラフト指名選手リスト 中信兄弟+富邦

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中信兄弟(指名10名)

岳東華(ユエ・ドンホァ) 開南大學 178cm 75kg 21歳 右左 内野手

契約金520万元 月給10万元 出来高160万元 背番号98

 走巧守三拍子揃った打力に優れたSS。15年のウインターリーグでは内野全ポジションを経験し代表ではOFも兼任。昨年のU23ワールドカップでは3Bとしてベストナインに選ばれた。スイングスピードが速く様々な球種に対応し、広角にヒットを放つことができ選球眼も良好。ただSSとしては敏捷性、守備範囲共に平凡なため2B、3Bに将来はポジションを移す可能性もある。打撃では内角低めと変化球の釣り球が弱点だが克服すれば高校の先輩である王柏融(ラミゴ)のように即戦力として一軍の舞台で活躍できるであろう。ユニバーシアード代表のため大会終了後チームに合流する見込み。



黃恩賜(ホァン・エンス) 台灣體大 185cm 98kg 21歳 右左 投手

契約金380万元 月給7万元 出来高100万元 背番号64 

 今ドラフトの投手で一番の大物。当初は海外でのプレーが予想されていたがドラフト参加締め切り日に突如参加を表明。トルネード気味のフォームが特徴だったが昨年後半からのスランプや故障の影響もあってか今年に入ってからはシンプルなフォームに変更。最速151km、先発時でも平均して145km前後の沈む軌道を辿るストレートを内外角低めに投げ分けゴロを生み出し、変化球ではフォークで空振りを奪うケースも多い一方でスライダーとチェンジアップは磨きを重ねる必要がある。制球にムラがあるのが欠点で余計な体力を消耗してしまうケースも。怪我の状況が不安な点ではあるが体調が万全であればエースになれるポテンシャルは秘めている。

 

陳柏豪(チェン・ボーハオ) 西苑高中 178cm 78kg 18歳 右右 投手

契約金340万元 月給5万元 出来高150万元 背番号83

 今ドラフトで高卒ナンバー1との呼び声高い右腕。恵まれた体格ではないが全身を目一杯に使った投球を見せ、ストレートは徐々に球速がアップし現在は145キロを超えノビも十分。またスライダーも130kmを超え、縦の落差が鋭く今年のリーグ戦では24IP/29Kと奪三振能力の高さを見せつけた。再現性のないフォームゆえ突然制球を乱すことがあるのが課題だが、プロではスライダー以外にももう一つ使える変化球を身に着ければアップサイドは大きくないものの先発ローテ入りも見えてくるだろう。


蔡齊哲(ツァイ・チージェ) 台東大學 182cm 80kg 21歳 右右 投手

契約金260万元 月給7万元(一軍昇格時10万元) 出来高100万元 背番号50

 台東大學初のプロ野球選手。現在までキャリアを全て台東で過ごした生粋の台東人で、高校時代はエースでスタミナは十分も球速は130~135km程度、最速も138kmと目立たない存在だったが大学で最速147km、先発時にも平均140km近くまで出せるようになり今年の春季リーグでは35.1IP/38K/ERA1.78の好成績。カーブ、スライダー、フォークといった変化球はいずれも平均以上で奪三振を多く奪える。課題は球威不足と制球で、ボールが少しでも甘く入ると容易に長打にされてしまう。年齢的にも体格的にも伸びしろが見込めるため将来の先発投手として楽しみな存在だ。

 

吳明鴻(ウー・ミンホン) 中國文化大學 178cm 85kg 22歳 右右 捕手

契約金250万元 月給7万元 背番号81

 国際大会の経験豊富な中國文化大學の元キャプテン。U21ワールドカップ、U23ワールドカップなどに出場。Cとして必要な要素を備え堅実なプレーを見せ、盗塁阻止能力も高い。打力は大学時代から下位打線メインだが粘り強い打撃を見せDHに入ることもあった。映画「KANO」では嘉義高中の一塁手役として出演、ライバル嘉義農林の学生に真っ先にパンチをふるい喧嘩のシーンが始まった。


王鴻程(ワン・ホンチェン) 崇越隼鷹 192cm 91kg 25歳 右右 投手

契約金180万元 月給7.5万元(一軍昇格時10万元) 背番号60

 日本で計8年プレーした火の玉右腕。中学卒業後来日し福岡第一高、日本経済大学でプレー。惜しくも目標だったNPB入りを果たせなかったため15年はBCリーグ・石川に入団、38試合で1勝3敗3S ERA3.41の成績を残し最速153kmもマーク。昨年は兵役の関係で台湾に戻り、その後3年契約で崇越入りし抑えとして活躍。常時150kmを超えてくるストレートが最大の武器で奪三振を多く奪うが、落差の大きい130km後半をマークするフォーク、チェンジアップといった変化球も含めて制球力が課題。またスリークォーターゆえ高身長を生かした角度がなくストレートにも球速ほどの威力を感じることがないのもネック。プロでは少なくとも変化球の精度を高め一軍の勝ちパターンに入りたい。


楊達翔(ヤン・ダーシャン) 新北市 191cm 97kg 23歳 右右 投手

契約金100万元 月給7万元(一軍昇格時10万元) 出来高80万元 背番号82

 無名の隠し玉。中学2年時の肘の故障の影響で高校時代はボールを投げることすらできず、5年ぶりにマウンドに上がった大学時代も140km以上は出るようになったものの制球が悪く、目立った実績も残せぬまま卒業。しかしその後國訓を経て新北市へ入団すると曹竣崵投手コーチの熱心な指導もあり大きく成長、制球力も改善され今年の春季リーグでは先発完投、最速149kmを出せるまでになった。2年目のドラフト参加で指名を手にした今後は実戦で自らの存在をアピールすることとなる。

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*3

 

鄭佳彥(ジェン・ジァイェン) 台北市 184cm 92kg 24歳 左左 投手

契約金80万元 月給7万元(一軍昇格時10万元) 出来高70万元 背番号86

 プロで再び輝きを取り戻したい左腕。高校時代に練習量の多さ、史上最多の1試合170球を投げるなど酷使がたたり炎症を起こし手術を考える健康状態だったが、大学では球数をコントロールされたことが幸いし健康を取り戻した。しかしそのような過去の故障歴もあり球速は140km前後、変化球はチェンジアップとスライダーで球速差で打者を惑わす投球に現在はスタイルチェンジしている。中信兄弟では手薄な左のリリーフとして起用されるとみられる。


蔡岱霖(ツァイ・ダイリン) 崇越隼鷹 177cm 81kg 25歳 右右 捕手

契約金50万元 月給7万元(一軍昇格時10万元) 出来高30万元 背番号68

 強打の社会人捕手。Cでありながら崇越の4番としてパワーツールにも秀でており、昨年の冬巡賽では大会トップタイとなる3HR。昨年にもドラフト参加を考えたが自身の成績を考慮し引き続き1年間崇越でプレー、二塁送球タイム最速1.79秒をマークした肩に自信がついたとの本人談。大学時代は1B/3Bも守った経験があるもののプロでは打てる捕手としてアピールしていくこととなるだろう。


吳蔚驊(ウー・ウェイホァ) 台中運動家 180cm 92kg 26歳 右右 投手

契約金なし 月給8万元(一軍昇格時に月給変動の可能性あり)背番号65

 2年続けて指名された速球派右腕。昨年はドラフト参加者を選抜するテストに遅刻し受験資格を失うも、義大がチャンスを与えた結果149kmをマークし義大から6巡目で指名も契約に至らず。リラックスした腕の振りで145km前後を安定してマークし最速は150km、ストレートは右打者の内角をえぐる軌道をたどり、変化球は右打者にはスライダー、左打者にはナックルカーブを多投する。特に左打者を相手にした際に顕著な制球難が課題で、これは左足を上げ終わった後に後ろにのけぞる動作が制球に影響を与えている可能性がある。26歳と年齢を重ねているもののストレートを武器に即戦力として層の薄い中信兄弟のリリーフ陣に加わりたい。


富邦(指名7名)

楊晉豪(ヤン・ジンハオ) 高苑工商 172cm 74kg 18歳 右左 内野手

契約金510万元 月給5万元(一軍昇格時7万元)背番号23

 打撃フォームが郭嚴文(ラミゴ)そっくりの高卒SS。1学年上の高校の先輩である申皓瑋に続きドラ1で富邦から指名となった。高1では投手、高2では2B、高3に入ってからSSとポジションを転々とし高3ではキャプテンに。打撃はスイングスピードが速く外角への対応も成熟しており、様々な角度のボールに対し強いフライを放つことができる。一塁到達4.1秒をマークした最大の武器である走力は内野安打を多く生み出し、次の塁を積極的に狙う走塁意識も高い。守備に関してはメインのSS以外にも2B、3Bもこなし、守備範囲の広さが際立ち、投手として140kmを投じるなど強肩。課題は空振りを喫しやすい内角のストレートへの対応とキャッチングの安定感と送球時のステップのスムーズさの向上。富邦の葉君璋監督は「3年かけて育成していく」とコメントしている。

 

陳品捷(チェン・ピンジェ) 徳島インディゴソックス 184cm 80kg 26歳 右左 外野手

契約金なし 月給25万元(今季~18年末) 背番号93

 スピードツールに長けた俊足巧打の外野手。高校卒業後カブス入りすると、12年にAで36盗塁と走力を武器に10~15年までマイナーで2桁盗塁をマークし2Aまで到達。16年5月にトレードでドジャースに移籍も7月にリリース。その後四国アイランドリーグ・徳島に入団し今季途中までプレー、今季は32試合 .280 0HR 11打点 6盗塁。長打力には乏しいもののバットコントロールに優れライナー性の打球を放つことに長けており、マイナー通算のBB%が10.76%とアプローチも上質で上位打線で起用するに適した存在と言える。守備に関しては範囲は広く肩は平均レベル。チームは3位指名の羅國華と共に後期開幕前に契約を済ませ、既に後期開幕戦から出場。CFには林哲瑄がいるためコーナーOFとしての起用が中心になると予想されるが、マイナー1年目でメインに守ったチームの穴である2Bでも早速起用されている。

 

羅國華(ルォ・グォホァ) 高知ファイティングドッグス 180cm 88kg 24歳 右右 投手

契約金なし 月給19万元(今季~19年末) 背番号37

 リリーフとして即戦力の活躍に期待の右腕。高校卒業後ツインズマイナーでプレー、12~14年までRkで平均以上のパフォーマンスもなかなか昇格のチャンスを掴めず。15年は登板こそ19試合のみもERA1.44と安定感を見せ、抑えも任された。RkからAに昇格した昨年もERAは2.60ながら、45IP/31BBと制球が悪化し8月に放出された。マイナーで5年間プレーも大きな成長が見られず、安定感が不足していたことが放出原因ではないかとの本人談。その後米独立でプレーし3試合に登板。今季は四国アイランドリーグ・高知で抑えを任されリーグトップの9S、19試合でERA0.86の好成績。また課題だった制球難も21IP/1BBと改善の兆しを見せた。140キロ台後半を安定してマーク、最速154kmのフォーシームとゴロを生み出すツーシーム、落差の大きいカーブ、チェンジアップを組み合わせ積極的にストライクゾーンを攻める投球スタイル。チームでは早速抑えとして起用される見込み。

 

吳世豪(ウー・シーハオ) 美和高中 178cm 72kg 18歳 右右 投手

契約金180万元 月給5万元(一軍昇格時7万元) 出来高50万元 背番号94

 大きな伸びしろを秘める高卒右腕。高1までは野手で、高2から監督の薦めもあり投手に転向。最速144km(平均140km前後)のストレートに約130kmのスライダー、約123キロのチェンジアップが持ち球で、スライダー、チャンジアップは共にストライクゾーンの内外角低めにコントロールできる。制球力も安定しておりピンチにも動じないメンタルを持つ。「チェンジアップのレベルを高め、投手有利のカウントでの自信を身に着ければ2年以内にプロでロングリリーフをこなせるようになる」とは美和高中の臨時投手コーチを務めている葉明煌氏の評価。

 

范國宸(ファン・グォチェン) 台灣體大 183cm 90kg 22歳 右右 内野手

契約金180万元 月給5万元(一軍昇格時7.5万元) 出来高30万元 背番号46

 打力とユーティリティーさを兼備した内野手。高校~大学と中軸を任され、広い範囲に長打を飛ばせる広角打法が持ち味。高校までは主に1Bも大学3年から3Bも守るようになり今では3Bメインに、昨年のウインターリーグでは3B/1B/2Bの3ポジションをこなした。プロでは外角のボールへの弱さを克服し、長打力をもう少し高めたいところ。富邦の野手として唯一ユニバーシアード代表入りを果たした。

 

陳韋奇(チェン・ウェイチー) 開南大學 185cm 95kg 22歳 右右 外野手

契約金170万元 月給5万元(一軍昇格時7.5万元)背番号82

 パワーは今ドラフトナンバー1との声もあるOF。速いスイングスピードとパワーで三振を恐れず常にフルスイングする打撃が魅力。一方で打撃のアプローチは未熟で率を残せるタイプではない。また守備に関しては肩は悪くないものの大柄な体格ゆえ範囲は広くなく、コーナーOFを守るものとみられる。昨年のウインターリーグでは宮國(巨人)、横山(阪神)から2HR、今年の春季リーグでも3HRを放った。


陳勤宗(チェン・チンゾン) 台中運動家 180cm 86kg 24歳 右右 内野手

契約金100万元 月給5万元(一軍昇格時7.5万元) 出来高20万元 背番号86

 長打力ある3B。大学卒業後は台東綺麗珊瑚→國訓→台中運動家とアマ3球団でプレー、台中運動家では主に4番3Bとして活躍し1Bもこなす。低めのストレートを苦手とするも外角のストレートを逆方向へ、失投した変化球を強く引っ張れるのが特長。昨年もドラフトに参加したが落選、その後は特に守備の安定感向上に取り組み今回の指名に至った。今年の春季リーグでは2HR、CPBLがドラフト前に実施した新人テストでは参加者唯一HRを放つなど魅力は長打力。富邦の3Bに不足しているパワーを補う存在となりたい。

 

参考:

https://www.sportsv.net/articles/42526

https://www.sportsv.net/articles/42558

https://www.sportsv.net/articles/42585

https://www.sportsv.net/articles/42611

https://www.sportsv.net/articles/42630

2017CPBLドラフト指名選手リスト ラミゴ+統一

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ラミゴ(指名8名)

廖健富(リャオ・ジェンフー) 高苑工商 178cm 85kg 18歳 右左 捕手

契約金555万元 月給6万元 出来高100万元 背番号58

 CPBL史上初の高卒選手として全体ドラ1指名を受けた捕手。昨年のU18アジア選手権ではセミファイナルラウンド韓国戦で先制2ランを放つなど活躍し捕手としてベストナインを獲得。打撃に長けた捕手として評価は高く、内外角共にシンプルなスイングでボールを捉え、選球眼と辛抱強さも兼ね備える。打撃の完成度はすぐにプロ入りしても打率3割を狙えるとの声もあるほど。一方で高校時代はDHメインに出場し、高3に入ってから出場機会の増えた捕手としてはキャッチングと肩は平均レベルもブロッキングと盗塁阻止能力には課題を残す。強打を武器に活躍しているチームの先輩林泓育の後継者として期待が寄せられている。

 

林立(リン・リー) 圀立體大 180cm 80kg 21歳 右右 内野手

契約金440万元 月給8.5万元 出来高60万元 背番号39

 2BをメインにSS、3Bもこなす守備力に長けた内野手。打撃では選球眼と外角低めを流し打つのを持ち味とし、HRは少ないが外野のギャップを抜く長打を放つ一方、内角球の多くがゴロとなり外角を意識するあまり吊り球に容易に手を出すことが課題。守備は肩と範囲は平均以上も足さばきが安定せず簡単な打球処理を誤ることも。ウインターリーグには15年から2年続けて出場しそれぞれ打率.341 打率.349と活躍、守備でも前述の3ポジションをこなした。国際大会代表に大学進学後縁がなく、昨年も怪我でU-23ワールドカップの代表入りを後少しのところで逃した。今年のユニバーシアードには代表候補として名前が挙がっており、大学進学後初の国際大会代表となる可能性が高い。単なる「内野の便利屋」としてだけでなく打撃も高いレベルにあるため一軍で積極的に起用される日も遠くないだろう。

 

成晉チェン・ジン) 平鎮高中 186cm 88kg 18歳 右右 外野手

契約金350万元 月給5万元 出来高100万元 背番号35

 強豪平鎮高中を投打両方で支えた二刀流。台湾の甲子園と目される高校野球大会「黑豹旗」で昨年4番として打率.621 16打点の二冠と大活躍、CFとしてベストナインを獲得しチームを優勝に導いた。投手としては最速145kmのストレートにカーブ、スライダー、チェンジアップなどを駆使した頭脳的なピッチングを見せ、野手としては最短距離でバットを出しボールを芯で捉える技術に長け、高校入学当初少なかった長打もスイング軌道を修正するようになり出るように。守備はスピードは平均レベル、範囲は広くないが打球判断は正確。プロ入り後は外野手として起用されるとみられ、スピードの平凡さと体格を考慮しコーナーOFとしての育成が有力視される。

 

萬昭清(ワン・ジャオチン) 穀保家商 177cm 70kg 18歳 右右 投手

契約金300万元 月給5万元 出来高85万元 背番号68

 アマ球界ではお馴染みの高卒右腕。11年の第1回IBAF世界少年野球選手権(現在のU12ワールドカップ)でキャプテンとして優勝に導いた頃からアマ球界では有名な存在であり、その後も国際大会の常連に。今年の高校野球リーグではERA0.77 27IP/29Kで4勝をマーク。ストレートの球速こそ最速145kmと平凡ながらキレがあり、ストライクゾーン低めのコースを突ける制球力の高さを武器とする。変化球はスライダーを武器とするが左打者に対してはチェンジアップを投じることも。惜しむらくは小柄な体格故高校時代に球速が上がらなかったことで、プロでは球種の少なさも加味すればリリーフが適任とみられる。

 

林逸翔(リン・イーシャン) 高知ファイティングドッグス 184cm 80kg 24歳 左左 投手

契約金なし 月給12万元 背番号89

 米日の野球を経験した本格派左腕。12~16年までオリオールズRk、A-でプレーし今季は四国アイランドリーグ・高知で9試合2敗 23.1IP ERA3.09。制球力が課題でマイナーではなかなか次のステップに進むことが出来なかったが、変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップと多彩でストレートも角度がありコンスタントに140km中盤をマークする。プロでは貴重なスピードあるリリーフ左腕として生き残りを図りたい。

 

吳丞哲(ウー・チェンジェ) 輔仁大學 180cm 93kg 22歳 右右 投手

契約金150万元 月給7.5万元 出来高80万元 背番号76

 打者を料理する術を知るゴロボーラー。ストレートの最速は143km程度ながら、内外角の低めにスライダー、カーブ、チェンジアップ。ツーシームといった球種を集めゴロを生み出し、特にピンチの場面ではツーシームを駆使する。昨年のウインターリーグでは9試合全てにリリーフ登板し9.1IP/4K/0BBと完璧な投球。体も十分で連投も苦にしないため、即戦力として勝ちパターンのリリーフに入る日も遠くない。

 

黃子鵬(ホァン・ズーポン) 崇越隼鷹 183cm 80kg 23歳 右左 投手

契約金130万元 月給7.5万元 出来高70万元 背番号69

 独特の投球スタイルで打者を幻惑する高身長サイドスロー。制球力に長けストライク先行の投球を展開可能。ストレートは135km前後ながらサイドスロー独特の沈む軌道を描き、変化球はスライダーとシンカーと横の揺さぶりで勝負する。サイドスローの課題である左打者相手にも内角を厳しく突くことができ、奪三振能力も高くフィールディングも優れている。一方でダイナミックな投球フォーム故、盗塁を容易に許してしまうケースが多いため牽制技術を磨く必要がありそうだ。昨年後半に球速が落ちスランプに陥ったこともあり16年ドラフトには参加せず、大学卒業後は崇越でプレー。このスランプもドラフトでの下位指名に繋がったと考えられるが、以前の状態に戻れば右打者相手のリリーフとして面白い存在となれるだろう。

 

黃敬瑋(ホァン・ジンウェイ) 中國文化大學 176cm 76kg 22歳 右左 内野手

現在未契約

 粘り強さとユーティリティーさが売りの選手。大学強豪である文化大學の激しい競争の中にあり出場機会こそ恵まれなかったが、打撃では粘り強さと高い選球眼を持ちスピードも兼備、守備では2B/CFをメインに複数ポジションをそつなくこなし、自らの持ち味を意識したプレーを見せる。昨年のU23ワールドカップ代表で、大会前の日本遠征となった巨人二軍戦では與那原から3ランを放った。ラミゴが好む便利屋として着実にアピールしたい。

 

統一(指名8名)

陳重羽(チェン・チョンユー) 國立體大 183cm 83kg 21歳 右右 捕手

契約金540万元 月給10万元 出来高140万元 背番号65

 統一期待の即戦力捕手。統一ドラフト2位で指名を受けた弟・陳重廷と共に台湾人選手としては史上7度目となる兄弟同チームでのプロ入りを果たした。C/OFの両方をそつなくこなし、Cとしては天性のセンスを誇り強肩で送球も正確、バント処理などの細かな動きもそつなくこなす。OFとしても俊足を生かし守備範囲は広い。打撃に関しては速くパワーのあるスイングから放たれる長打力がよりこの1年で増し、選球眼も向上。ミートの確実性を高め、外角への対応を強化すれば打者としてもより怖い存在となれるであろう。統一は長年チームを支えてきた主戦捕手である高志綱が30代後半となり彼の加入は即戦力捕手を欲してきたチームにとってはこれ以上無い補強となった。今年のユニバーシアード代表キャプテンを務めるなどキャプテンシーにも優れている。

 

陳重廷(チェン・チョンティン) 中國文化大學 181cm 81kg 21歳 右右 内野手

契約金440万元 月給8.5万元 出来高70万元 背番号66

 スピードと守備力に優れた内野手。力強いスイングから放たれる打球スピードは速く、低めのボールを長打にするのを得意とし大学時代にパワーが増したことで大学入学時の1番から現在はクリーンアップを打つまでに成長。スイングの軌道が不安定でミートの確実性に欠けること、四球をあまり選ばない傾向にあり打席での辛抱強さと選球眼が課題。メインは3Bだが、高校時代まではSS、ここ最近はLFを守っていたこともありプロでは複数のポジションをこなす事も考えられる。

 

施子謙(シ・ズーチェン) 台灣體大 184cm 96kg 22歳 右右 投手

契約金350万元 月給7.5万元 出来高60万元 背番号45

 怪我を乗り越えマウンドに戻った右腕。高1で148kmをマークする等期待されていたがその後右肘の故障もありスピードが戻らず、高校時代は4番1Bとしてプレー。大学進学後は再び投手に戻り3年間はリリーフ、4年生から先発としてプレーし今年の春季リーグでは33.2IP/32K/ERA0.27の好成績で最優秀投手に輝いた。先発としては140km前後のストレートに制球の良いスライダー、カーブ、130kmを超えることもあるチェンジアップが持ち球で、牽制も素早く走者にプレッシャーを与える。先発としては6回以降に球威が落ちるスタミナ、左打者に対する武器が不足しているのが課題だが、プロでもローテ下位からチャンスが与えられる可能性は高い。

 

吳桀睿(ウー・ジェルイ) 台灣電力 170cm 80kg 24歳 右右 捕手

契約金300万元 月給7万元 出来高50万元 背番号62

 打撃に自信の便利屋。昨年もドラフト候補となるも落選し挫折感を味わったが今年の春季リーグでは.389/.425/.556と好成績を残し、ユニバーシアード代表候補入り。メインはCながら高校時代は投手以外の8ポジションを守った経験があり、大学時代は3Bも、そして今年のユニバーシアードの代表候補チームでは2Bメインに。打撃はパワフルながら最近はスイングがよりシンプルに、ボール球にも容易に手を出さなくなり落ち着きを見せ、ライナー性の長打も増加。守備は平凡ながらC/2B/3Bをこなすだけの高いキャッチング能力は持ち合わせており、プロではどのポジションでチャンスを掴めるか注目したい。

 

黃竣彥(ホァン・ジュンイェン) 國訓 190cm 92kg 23歳 右右 投手

兵役中のため現在未契約

 高身長右腕。190cmの長身を生かした角度のあるボールは打者に威圧感を与え、力みのない投球フォームから安定して140km中盤のストレートを投じる。主な変化球はスライダーとフォークの2つで共に135kmに迫るスピードで特にフォークは空振りを多く奪うことができる。欠点はボールの安定感にムラがあることで制球力の乱れから全力で投球できないシーンも見られる。現在の能力ではリリーフ向きだが、先発として育成するのも一考の価値があるだろう。

 

賴奕成(ライ・イーチェン) 嘉義高中 187cm 85kg 18歳 右右 投手

契約に至らず

 将来の先発投手として期待したい右腕。上背を生かしたオーバースローから最速144kmのストレート、スライダーとカーブが持ち球でコーナーに投げ分けゴロを量産する。今年の高校野球リーグでは25IP/19Kをマーク、スタミナも申し分ないところを見せた。序盤に打ちこまれてもその後容易に失点を許さない粘りの投球を披露するなどメンタルも高卒選手としては成熟しているが、ダイナミックな投球フォームゆえ故障には気をつけたい。

 

林勝傑(リン・シェンジェ) 義守大學 172cm 86kg 22歳 右左 外野手

契約金140万元 月給6万元 出来高60万元 背番号33

 4年前にチームが発足したばかりの義守大學で初のプロ野球選手。小柄ながらパワーも秘めており、シンプルで速いスイングから逆方向へのヒットが多いものの外野の頭を抜く長打も飛び出す。国際大会とは縁がなかったが15年の春季リーグでは全体2位の打率.519、2年続けて参加したウインターリーグでも打数は少ないながら両年ともOPS1超えを果たすなど打撃の実力は証明済み。選球眼は改善の余地ありで低めの変化球と高めの吊り球のストレートへの対応が課題。守備は平均以下でコーナーOFを中心に守ってきたため、プロでも打撃で生き残りを図ることとなるだろう。

 

鄭鈞仁(ジェン・ジュンレン) 輔仁大學 184cm 95kg 21歳 右右 投手

契約金110万元 月給6万元 出来高50万元 背番号60

 代表候補チームでは主に中継ぎとして起用された右腕。この1年でスタミナを向上させ「以前は先発すると6回で130km台に落ちていた球速が今では143kmを出せるようになった」との本人談。内外角の低めにボールを集め打者にボールを捉えさせない投球スタイルで、主な変化球はスライダーとチェンジアップ。チェンジアップは左打者には外に逃げるような軌道を辿るが、制球力が今一つ。投球フォームも安定せず制球難に陥るケースがあるためプロでは改善したい。

 

参考:

https://www.sportsv.net/articles/42526

https://www.sportsv.net/articles/42558

https://www.sportsv.net/articles/42585

https://www.sportsv.net/articles/42611

https://www.sportsv.net/articles/42630

2017WBC台湾代表 選手名鑑

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・総評

 史上初めてとなる2次ラウンド進出を果たし、台湾中が興奮のるつぼと化した前回大会。しかし今大会はあの感動を再びと言うには厳しい戦力と対戦相手が台湾を待ち構えている。

 まず今回の代表選手招集で一番誤算だったのは言わずもがなラミゴの選手が不出場となったことにある。事の経緯はこちらに詳しく書かれているため割愛するが、仮にCPBL4球団全てが選手派遣を決めていれば投手では陳禹勳、林柏佑。野手では林泓育、陳俊秀、王柏融といった主力選手は間違いなく代表入りしていたと考えられるため大きな戦力ダウンとなった。そしてある程度織り込み済みだった海外組の投手招集もスムーズにはいかず、前回大会で大活躍した王建民(FA)、陳偉殷(MIA)、王維中(MIL)、曾仁和(CHC)、胡智為(TB)といったアメリカ組が不参加。(王建民、王維中は予備投手リストには入っているが出場の可能性は限りなく低い)先発候補がNPB3人組+米マイナー所属選手と台湾代表の国内の投手層の薄さを物語る陣容となったのは残念でならない。結果としてプレミア12に続いて薄い投手陣をCPBLが誇る強力打線でカバーすることとなったが、今回は投手、守りから破綻するリスクがより大きくなったといえる、心配なメンバー構成である。

 次にA組の他国を見ると前回よりもパワーアップした野手陣となり、海外組の投手が先発に回るオランダ、プレミア12を制したキム・インシク監督のもとKBOのスターが揃う野手陣と不安な投手層を細かな継投でカバーするであろう韓国。そしてMLB組はいなくとも実力あるマイナー所属選手を中心に他国にはない団結力で向かってくるであろうイスラエル。台湾としては激戦区のA組でどこかが全勝という可能性は低いため、初戦のイスラエル戦で1勝し流れに乗り、2戦目で前回大会で勝利したオランダ戦に力を注ぎ2勝できれば理想的である。逆にイスラエル戦で敗れるとかなり苦しくなるのは言うまでもないが…一ファンとしては最低でも全敗は避け最低1勝2敗であわよくばプレーオフ勝利して2次ラウンドへ、というのが現実的かと考えるが勝負は時の運、間もなく行われる野球の祭典を心ゆくまで楽しみたい。

 

WBC台湾代表日程(1次ラウンド)

3月7日(火)12時半 イスラエル 

3月8日(水)19時 オランダ 

3月9日(木)19時 韓国

3月10日(金) プレイオフ

(時間は日本時間、会場はすべて韓国・高尺スカイドーム

 

これまでのWBC台湾代表練習試合スタメン、投手起用一覧

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WBC台湾代表全選手名鑑

(名前のリンクをクリックするとNPBCPBL、Baseball Referenceの成績ページに飛びます)

 

・先発

 NPB3人組+米マイナー組の以下4名が有力候補。絶対的なエースがいないのが泣き所である。

 

陳冠宇(チェン・グァンユウ)Kuan-Yu Chen

1990.10.29(26歳) 179cm 75kg 左投左打  

穀保家商-國立體育大學-横浜(11)-DeNA(12~14)-千葉ロッテ(15~)

16年成績:7試合 4先発 1勝1敗 ERA4.01 24.2IP 被HR3 与四球10 奪三振23 WHIP1.42

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 "投手陣の軸として期待かかる左腕エース"

 郭俊麟と並ぶ左右の二枚看板として期待される先発左腕。大学在学中の11年に横浜に入団もその年のオフに育成選手となり、12年8月にはトミージョン手術。外国人枠の関係で登板機会に恵まれず、一軍登板は14年の1試合のみに終わった。オフに戦力外となるとロッテの秋季キャンプでテストに合格し入団。15年はチーム左腕先発として最多の13試合に先発登板し5勝4敗 ERA3.23をマークし更にはCSでも好投、飛躍の一年となった。昨年は二軍で22試合4勝4敗 ERA4.64とまずまずの成績も一軍では7試合の登板で、9月に挙げた今季初勝利はチーム左腕先発唯一の勝利となった。

 ストレートは平均130km台後半ながら、スライダー、フォーク、カーブ、シュートとのコンビネーションで内角を強気に突ける小気味のいい投球が持ち味。14年の仁川アジア大会では韓国戦2試合に登板し計7イニングを無失点。15年のプレミア12では1次ラウンドオランダ戦先発も2.0IP/4R、2試合でリリーフも計3試合でERA16.20と打ちこまれた。代表合宿ではロッテ入団後新たな武器として投げ始めたチェンジアップのレベルアップに取り組み、またロッテの春季キャンプでは良き友人でもある石川歩から教わったシンカーも大会では使っていきたいと話している。右のエース郭俊麟の体調に不安があることもあり実質エースとして投手陣を引っ張ることとなるだろう。

 

 

郭俊麟(グォ・ジュンリン)Chun-Lin Kuo

1992.02.02(25歳) 175cm 70kg 右投右打  

西苑中學-國立台灣體育運動大學-埼玉西武(15~)

16年成績:12試合 3先発 3敗 ERA8.46 22.1IP 被HR2 与四球10 奪三振20 WHIP1.42

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"国際大会で躍動する右のエース"

 昨年の不振を大舞台でまずは取り返したい右腕。大学卒業後、偉大な同郷の先輩である郭泰源の背番号12を与えられ入団。1年目から即戦力として開幕からローテ入りも21試合3勝7敗 ERA5.31と物足りない内容で2年目の昨年の飛躍が期待されたが昨年はリリーフとしてスタート、まずまずの投球を見せ5月に2試合先発したが2敗。そこから二軍落ちすると以降の登板は9月の1試合のみ、まさかの勝ち星なしでシーズンを終えた。平均144kmのストレートにチェンジアップ、スライダー、カーブを織り交ぜるスタイルもNPBでは制球難とスタミナ不足に苦しみ、マウンドでの表情にも自信の無さが垣間見えることもあった。

 10年のAAAW杯8強戦のオランダ戦で9.0IP/2R、13年の侍ジャパン強化試合で6.0IP/1R、15年のプレミア12 1次ラウンドイタリア戦で7.0IP/1R、プエルトリコ戦で8.0IP/1Rと数々の国際大会で好投し「国際大会のために産まれた男」との異名も。今大会で一番投げたいのは韓国戦と語っており、韓国戦では14年の仁川アジア大会の決勝で先発し試合には敗れたものの4.2IP/1Rと好投。昨年の秋季キャンプで右脇腹肉離れで代表キャンプへの参加が遅れ2月中旬時点では実戦登板はせずブルペンでの投球のみ。若干の不安はあるが国際大会での勝負強さを発揮し、今大会ではエース格として活躍が期待される。

 

 

宋家豪(ソン・ジャーハオ)Chia-Hao Sung

1992.09.06(24歳) 185cm 92kg 右投左打  

南英商工-國立體育大學-東北楽天(16~)

16年成績(二軍):15試合 8先発 6勝3敗 ERA2.44 62.2IP 被HR4 与四球10 奪三振42 WHIP1.16

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"支配下昇格は目の前、成長著しい右腕"

 NPB1年目から二軍で結果を残した右腕。15年のシーズン中ドラフトで統一から2位指名を受けるもNPB行きを選択し指名拒否、10月に東北楽天と育成選手契約。昨年は先発時に5イニング以上投げること、遅いカーブを持ち球に増やしストレートとの球速差を出すことの二つを首脳陣から課題として与えられながら、球団の期待を良い意味で裏切り二軍で好投を続けた。今オフは「支配下に一番近い育成選手」と高い評価を受け、育成選手としては唯一一軍の久米島キャンプに参加。この大会での活躍を足掛かりに支配下昇格、一軍登板を目指したい。15年のプレミア12では1次ラウンドキューバ戦に先発、6.1IP/1Rの好投で勝利に貢献した。

 185cm、92kgのがっちりとした体格から最速151kmの重いストレートとツーシームを中心に打者の内角を厳しく突くことができ、コマンドも良好。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。NPBの環境に慣れた今季はスタミナ不足を克服しより長いイニングを投げられるかが課題となりそうだ。アマ時代から14年の仁川アジア大会と21U、15年の光州ユニバーシアードに出場するなど国際大会の経験豊富で、今大会では先発候補の一人として名前が挙がっている。

 

 

江少慶(ジャン・シャオチン)Shao-Ching Chiang

1993.11.10(23歳) 186cm 90kg 右投右打 

穀保家商-インディアンスマイナー(12~)

16年成績(A):27試合 27先発 8勝12敗 ERA3.96 152.1IP 被HR13 与四球26 奪三振92 WHIP1.15

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"制球と力強いストレートが武器、唯一の米マイナー所属選手"

 今大会代表唯一米マイナーに所属する投手。強豪の穀保家商を卒業後11年にインディアンスと契約。しかし12年にトミージョン手術を受けリハビリに1年近くを費やし、Rkでの12年と13年の登板はそれぞれ1試合のみ。実質の1年目となった14年はRkで10試合4勝2敗 45.2IP ERA4.53、15年はA-に昇格し9試合3勝2敗 41.1IP ERA3.92と平凡ながら、昨年はAでシーズン通して先発として投げ抜き成長を見せた。

 変化球はチェンジアップとカーブのみだが、マイナー計5年でBB/9が1.3と制球力が高く、92~94マイルをマークするストレートと組み合わせゴロアウトを多く生み出す。14年の仁川アジア大会ではグループBの韓国戦で先発が予想されていたが背中の違和感により先発回避、決勝の韓国戦で9回に1イニングを投げるにとどまった。また昨年のU23ワールドカップ代表に選ばれるもインディアンスが先発1試合、8イニングしか登板許可を出さなかったため出場は叶わず。体調万全で迎える国際大会は今大会が初、今大会もインディアンスが球数制限(1次ラウンドの合計球数65球以下、1イニング35球以下)を課しているため首脳陣は起用法に頭を悩ませそうだ。

 

・中継ぎ(ロングリリーフ可)

 おそらくこの中で中心となるのは前回大会のオランダ戦で2番手として好投した潘威倫。加えて倪福德を除く投手は実績と国際大会経験という意味で未知数な部分が多いが、情報の少なさが果たしてどう影響するか。

 

潘威倫(パン・ウェイルン)Wei-Lun Pan

1982.03.05(35歳) 182cm 98kg 右投右打 03年D1位 

美和中學-輔仁大學-合作金庫-統一(03~)

16年成績:13試合 8先発 5勝2敗 ERA5.33 52.1IP 被HR4 与四球3 奪三振23 WHIP1.51

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"オランダキラーのCPBL通算最多勝投手"

 有終の美を飾りたいCPBL通算最多勝投手。プロ入りした03年から8年連続で二桁勝利し押しも押されぬ統一、CPBLのエースとして活躍。10年オフに海外FA権を申請しNPBKBOの球団からの注目を集め、SKが強い関心を示すも高額な移籍金がネックとなり結果として統一と3年の複数年契約を結んだ。しかし11年に右肘の故障により二桁勝利が途絶えると12年は大半をリハビリに費やし登板は3試合のみ、13年はCPBL通算勝利数最多記録を更新するもERA5.47、14年は開幕前トレーニングの際に転倒し右手掌にヒビが入ったことで10試合のみの登板に終わり、15年は5年ぶりの規定投球回到達で久々に活躍を見せるも昨年は右肩炎症と水が溜まった影響で復帰は6月中旬から。しかし以降5勝と存在感は示した。

 ストレートは平均130キロ後半と球速は落ちたが制球力は健在で、多彩な変化球を組み合わせ打たせて取るベテランらしい巧みな投球を見せる。今大会では先発候補の一人として名前が挙がっており、投手陣最年長の右腕にかかる期待は大きい。国際大会に強く、特にオランダ戦では13年のWBCでは2番手で4.2IP/0R、15年のプレミア12では3.1IP/0Rと相性の良さを見せる。「おそらく台湾代表ユニフォームを着るのはこれが最後になるだろう」と語っており今大会が最後の国際大会出場になる可能性は高い。投手陣のリーダーとして活躍が期待される。 

 

 

陳韻文(チェン・ユンウェン)Yun-Wen Chen

1995.11.28(21歳) 183cm 97kg 右投右打 14年D1位 

屏東高中-統一(14~)

16年成績:35試合 5先発 5勝7敗6S ERA7.76 60.1IP 被HR6 与四球27 奪三振60 WHIP1.76

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"今大会最年少の奪三振マシーン"

 首脳陣から大きな期待を受ける若手右腕。元々高校時代は遊撃手だったが、高2から投手転向。トレーニング量は多くなかったものの球速を130キロから150キロまで上げチームのエースとなり、13年の18Uワールドカップ代表に選出。MLBの球団からは50万ドル以上の契約を提示されるもCPBLが目標だとして国内でのプレーを選択、14年のシーズン中ドラフトで陳俊秀(ラミゴ)の外れ1位として当時の高卒新人最高額となる契約金505万元で統一に入団。実質1年目となった15年は3月の練習試合で肘に違和感を覚え、後に肘内側の腱炎であることが発覚し実戦登板は9月の二軍戦と遅れた。9月中旬に一軍昇格後は8試合のリリーフ登板で6試合無失点とアピールし最後の2試合では先発として起用、16IP/17Kと奪三振能力の高さを見せた。昨年は開幕から江辰晏、林子崴と合わせた若手投手3人が先発ローテーションに入り首脳陣の期待の高さを伺わせたが、シーズン最初の4先発で8失点以上が3回と産みの苦しみを味わい先発では1勝も出来ぬまま5月下旬からリリーフに配置転換、6月中旬からはブルペン投手の故障が重なった関係で抑えに回り、安定感には欠けたがリリーフ時のERAは4.36と先発時よりも躍動した姿を見せ、60.1IPで60Kと奪三振能力の高さは相変わらず。

 140キロ後半を連発する最速152km(昨年の台湾人投手最速)のストレートに、落差の大きいフォークを武器にしていたが、リリーフ転向後は130キロ中盤のスライダーを代わりに多く用いるようになった。課題は制球で特に変化球の制球に難あり。今オフは西武の秋季キャンプに参加すると2週間経たずで台湾代表の練習に参加し休みのないオフを過ごしている。今季は開幕から勝ちパターンの一角として起用される見込みで、WBCでも右のリリーフとしての活躍が期待される。

 

 

倪福德(ニー・フーデ)Fu-Te Ni

1982.11.14(34歳) 182cm 90kg 左投左打 05年D1位 

屏東高中-嘉義大學-中信代訓-中信(07~08)-タイガース-ドジャース-米独立・ランカスターバーンストーマーズ-米独立・カムデンリバーシャークス-義大(15~16)-富邦(17~)

16年成績:43試合 10先発 6勝6敗8S ERA4.84 96.2IP 被HR17 与四球22 奪三振69 WHIP1.39

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"代表投手陣で唯一MLBを知るベテラン左腕"

 05年にドラフト1位で中信に入団、1年間代訓でプレーした後07~08年の2シーズン共に勝敗では負け越すもERAは3点台、08年には132Kを奪い奪三振王のタイトルを獲得。08年オフにチームが解散、それにより行われた特別ドラフトで兄弟が1位指名するも本人は特別ドラフトに参加するとの意思表明もしておらず、ドラフト前にも兄弟に既にいくつかの国外球団から連絡があったことを伝えたとして兄弟側の怒りを買いながらも指名拒否し、MLBタイガースに入団。MLBではリリーフとして09~10年の2年間で計58試合に登板、ERA4.33。その後11~12年は3Aでプレーも12年5月にトミージョン手術を受け8月に放出、13年のABLで復帰。14~15年途中まで米独立でプレーし15年のシーズン中ドラフトで義大から1位指名を受け入団。15年はシーズン途中入団で10先発4勝2敗 ERA5.18とまずまずの活躍、昨年は5月下旬まで先発も成績が今一つだったこともあり6月から中継ぎに配置転換、7月下旬からは抑えにまわり短いイニングに専念したことで以前に近い球威が戻った印象。

 以前はサイドスローに近い腕の振りだったが現在は若干腕の角度が上がり、140km台中盤のストレートと横に滑るような軌道を描くスライダーのコンビネーションで奪三振を多く奪うスタイル。今季は再び先発に戻る方向で代表合宿でも先発候補として調整していたが、今大会では第二先発、ロングリリーフ候補として考えるのが自然か。ただ一応奇襲先発の可能性も残している。

 

 

蔡明晉(ツァイ・ミンジン)Ming-Chin Tsai

1984.09.28(32歳) 179cm 68kg 右投右打 06年D2位 

強恕中學-國立體育大學-興農代訓-興農(08~12)-義大(13~16)-富邦(17~)

16年成績:21試合 11先発 5勝5敗 ERA7.30 61.2IP 被HR10 与四球21 奪三振40 WHIP1.65

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 "隠し玉となれるか、代表初選出のベテラン右腕"

 代表初選出で躍動したい細身のベテラン右腕。ルーキーイヤーの08年からリリーフとして頻繁に登板を重ね、10年には52試合に登板しERA2.81をマーク。しかし11年から前身の興農が外国人選手を獲得せず台湾人選手のみでシーズンを戦う「全本土政策」の影響を受け、投手の頭数が不足した影響で先発とリリーフを行き来する登板が増えた結果、11年末にトミージョン手術を受け12年は登板なし。13~14年はリリーフとして計67試合に登板、15年からは先発での登板も増え2年間で計27試合に先発。昨年は先発とリリーフを行き来し11先発中5イニング以上を投げたのは6試合、2桁失点を2度マークするなど安定感は不足していたがチームの台湾人投手最多タイとなる先発数である程度の貢献を見せた。

 先発時でも140~145キロを安定してマークするストレート(ツーシームを多く用いる)と左打者にとっては外角に逃げる軌道を辿るフォーク、そして大きく縦に割れるカーブが主な変化球で高低で勝負するタイプといえる。有力候補の出場辞退が重なった関係で選出され、今回が自身のキャリア初の国際大会代表となったが、他国に詳しい情報が行き渡っていないという意味ではポジティブに選出を捉えることもできよう。先発とリリーフ共に経験豊富なため第二先発、ロングリリーフの候補となり得る一人である。

 

 

林晨樺(リン・チェンファ)Chen-Hua Lin

1988.12.16(28歳) 185cm 92kg 右投右打 11年D1位 

中道中學-中國文化大學-台灣電力-興農(12)-義大(13~16)-富邦(17~)

16年成績:40試合 2先発 4勝1S ERA6.05 58IP 被HR12 与四球20 奪三振40 WHIP1.48

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"リリーフでアピールしたい、代表唯一のサイドスロー"

 リリーフで生き残りをかけるかつての右のエース。大学時代から頭角を現し09年のIBAFワールドカップ、10年の世界大学野球選手権、IBAFインターコンチネンタルカップ、11年にはハーレムベースボールウィークなどに出場。大学卒業後はアマ強豪の台灣電力でプレー。その年の11月には育成選手としてソフトバンクの入団テストを受けるも合格には至らず、12月に興農からドラフト1位指名された。チームが暗黒の真っ只中だった1年目からエースとして7勝10敗 ERA3.96と奮闘すると義大へとチーム名が変わった13年には15勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得、前期優勝の原動力となったがその後は成績が低迷。14年は先発で1勝も出来ず、オフにABLブリスベンへ派遣された。リリーフからの再起をかけた15年は二軍で7勝を挙げるも一軍では12試合の登板にとどまったが、昨年はリリーフを中心に40試合に登板し首脳陣の信頼を取り戻した。

 サイドスローから130キロ台中盤のストレート、シンカー、スライダーを組み合わせ横の揺さぶりで勝負するが一般的に左打者に弱いとされる右サイドでありながら昨年の左右の被打率に大きな差は見られなかった。(対左.288 対右,281)。今回の代表選出は投手陣にサイドスローがいなかったことによるもので、右の強打者相手への起用が中心となるか。

 

 

・中継ぎ

 中継ぎと抑えに関してはラミゴの勝ちパターン2人(陳禹勳、林柏佑)が不在なのはやはり痛い。加えて羅國華が練習試合で調子を落としているため、CPBL組の奮起が必要となる。

 

黃勝雄(ファン・シェンション)Sheng-Hsiung Huang

1990.12.03(26歳) 186cm 98kg 左投左打 13年D1位 

台東農工-嘉南藥理科技大學-台中威達-義大(14~16)-富邦(17~)

16年成績:47試合 0先発 1勝4敗8S ERA4.91 44IP 被HR6 与四球22 奪三振31 WHIP1.55

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 "リリーフで才能開花した13年のドラ1左腕"

 13年にドラフト1位指名され契約金400万元、月給11万元で入団すると、ルーキーイヤーの14年から先発として常時140km台中盤をマークするストレートを武器に好投を続け9勝、119Kで奪三振のタイトルを獲得。CPBLでは貴重な台湾人先発左腕への期待が高まったが翌年の15年はシーズン序盤からチームの投手の状況により先発とリリーフを行ったり来たりの登板が続き、6月中旬以降リリーフに固定されたもののスタッツが悪化した。10月に肘の骨棘とネズミ除去手術を受け、右肩が開かないよう意識したフォームに修正を図った昨年は開幕から中継ぎとして起用されると開幕から13試合連続無失点と絶好調で抑えを任された外国人投手の不振もあり、代わって守護神として登板する機会も増え8セーブを挙げ、疲労蓄積、肩の炎症、足の捻挫で3度の離脱はあったものの、勝ちパターンの一角としてベンチの信頼を得た。8月以降打たれ出しシーズン成績は平凡なものに終わったが、台湾シリーズでは5試合に登板し無失点と活躍、リリーフとしてリーグ優勝に貢献する充実の一年となった。

 先発時は安定感に欠けるところがあり突如制球が乱れるケースが度々見られたが、リリーフでは自らの最大の長所である140キロ台前半~中盤をマークするストレートを中心に力で押せるようになり、良い意味で開き直り打者と勝負できるようになった。変化球はスライダーとチェンジアップを投じるがリリーフに転向して以降は投球比率が低下している。プロ入り以降初の代表入りとなるが、打者の左右関係なく1イニングを任せる起用法が彼には適しているように思える。

 

 

羅國華(ルォ・グォホァ)Kuo-Hua Lo

1992.10.28(24歳) 180cm 89kg 右投右打 

三信家商-ツインズマイナー(12~16)-米独立・リンカーンソルトドッグス(16)-独立リーグ・高知(17~)

16年成績(A):25試合 0先発 2敗3S ERA2.60 45IP 被HR4 与四球31 奪三振42 WHIP1.47

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"代表での守護神経験もあるリリーフ右腕"

 今季から日本でプレーする右腕。高校卒業後ツインズマイナーでプレー。12~14年までRkで平均以上のパフォーマンスもなかなか昇格のチャンスを掴めず。15年は登板こそ19試合のみもERA1.44と安定感を見せ、抑えも任された。RkからAに昇格した昨年もERAは2.60ながら、45IP/31BBと制球が悪化し8月に放出された。マイナーで5年間プレーも大きな成長が見られず、安定感が不足していたことが放出原因ではないかとの本人談。その後米独立でプレーし3試合に登板。今季からは高知で同じく米マイナー経験者の林逸翔(元オリオールズマイナー)と共にチームメートとなる。

 140キロ台後半を安定してマーク、最速154kmのストレートとカーブ、チェンジアップを組み合わせ積極的にストライクゾーンを攻める投球スタイル。15年のアジア選手権では抑えとして準優勝に貢献も、続いて代表入りしたプレミア12では登板機会がなかった。なお高國輝、羅國華、羅國龍、羅國麟の「羅家四兄弟」の羅國華とは同姓同名だが全くの別人である。代表では右のリリーフとして活用されるであろう。練習試合ではメンタルの影響から制球を乱したのが不安材料。

 

 

王鏡銘(ワン・ジンミン)Ching-Ming Wang

1986.01.16(31歳) 176cm 93kg 右投右打 08年D1位 

台東體中-開南大學-統一代訓-統一(10~)

16年成績:44試合 0先発 2勝3敗6S ERA3.49 49IP 被HR4 与四球12 奪三振39 WHIP1.51

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"頼れる右のリリーフエース"

 大学時代から最速151kmの本格派投手として鳴らし08年ドラフト1位で入団。09年に代訓でプレー後10年から一軍のマウンドに上がると先発として2年連続で二桁勝利。11年の台湾シリーズではリリーフに回ると4試合 9.1IP ERA0.96という獅子奮迅の活躍でシリーズMVPを獲得した。翌12年はリリーフに転向し45試合 ERA2.49、13年はリリーフで開幕スタートも8月上旬から先発を任され9勝 ERA2.93と結果を残しオフに2年契約を結んだが、14年は右肩の炎症などの影響もあり自己最低の1勝に終わると15年は先発とリリーフを行き来するもどちらも今一つに終わり自己最多の10敗、低調な時期が続いた。昨年は抑えとして開幕を迎えたが5月末に右肩炎症で二軍落ち、2か月後に復帰以降は勝ちパターンの一角として7、8回を任され9月下旬から再び抑えに戻り極端な打高投低のシーズンにおいて久々に存在感を示した。

 右肩の故障に悩まされて以降は以前のストレートで押す投球から140km前半のストレートにスライダー、フォーク、チェンジアップといった変化球を組み合わせるスタイルにモデルチェンジしている。今回の代表のリリーフ陣では一番国際試合の経験も豊富で実績を残しているためリリーフの柱として活躍が期待される。なお日本戦に縁のある投手であり、11年の東日本大震災復興支援試合、13年WBC第2ラウンド日本戦、16年の侍ジャパン強化試合(2試合とも登板)でマウンドに上がっている。

 

 

・抑え

陳鴻文(チェン・ホンウェン)Hung-Wen Chen

1986.02.03(31歳) 180cm 97kg 右投右打 12年D1位 

三民高中-中國文化大學-台北體育學院-カブスマイナー-國訓中心-兄弟(13)-中信兄弟(14~)

16年成績:53試合 0先発 9勝2敗15S ERA4.87 61IP 被HR10 与四球16 奪三振58 WHIP1.36

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"中信兄弟の守護神、前回の借りは返せるか"

 大学在籍時の07年にカブスと契約、10年には3Aまで上り詰めるもあと一歩壁を破れず、12年3月に自らチームを離れ帰国。その後國訓でプレーしCPBLドラフト参加、12年のドラフト1位指名を受け兄弟入団。ルーキーイヤーの13年、2年目の14年は先発とリリーフ両方で起用され2年連続でERA2点台の好成績を残すと、15年は抑えに定着し24セーブを挙げタイトル獲得、ERAも2.94と好成績。しかし昨年は15セーブで2年連続タイトルを獲得するも投球内容は芳しいものではなく、セーブ失敗がリーグトップの8回。9勝はチームの台湾人投手最多勝タイだが抑えに失敗し後にチームが勝ち越して得た勝利も多く手放しでは喜べない内容だった。台湾シリーズ第6戦でも救援に失敗しこの試合で義大の優勝が決定。試合後ホテルに戻った際足がつりロビーで転倒と散々なシーズンの締めくくりに。そのような自らの状況も鑑み一度は代表辞退するも郭泰源監督らの説得もあり翻意し代表入りが決まった。

 昨年は肩の開きが早かった影響で球速もやや落ち平均は140km中盤程度のストレートを中心に押し、変化球は主にスライダーとフォークを投じる。プロ1年目で代表入りした前回のWBC二次ラウンド日本戦では9回に井端を二死2ストライクまで追い込むも無念の同点打を浴びた。今回の合宿での調整は上々のようで練習試合でも結果を残しているため抑えのポジションにはまる可能性は十分にある。前回大会の悔しさを晴らすような本来の鬼気迫る投球を見せられるか。

 

・C

 これまでWBC台湾代表は捕手3人制だったが今回は2人に。正捕手として起用される林琨笙は打力に期待できず、緊急時に捕手をこなせる内、外野手も不在のため代打を出しづらいことがネック。

 

林琨笙(リン・クンシェン)Kun-Sheng Lin

1987.03.08(29歳) 178cm 87kg 右投右打 10年D4位 

台中高農-台灣體院-台中威達-國家儲訓-興農(11~12)-義大(13~16)-富邦(17~)

16年成績:91試合 240打席 .266/.306/.358 得点23 安打58 HR1 打点27 三振35 四球12 盗塁6(成功率85.7%) 守備率.994 盗塁阻止率.293

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"義大の2度の優勝に貢献した守備型捕手"

 13、16年の義大の台湾シリーズ優勝に貢献した捕手。小学校から大学時代まで数多くの国際大会を経験。経歴が申し分ないこともありドラフト1位指名が有力視されていたが10年ドラフトでは4位指名と予想外の低い評価を受け、一時は興農との契約に消極的で契約に至らなければ海外進出も考えていたようだが結局契約。入団後の11~12年は1番手捕手として実績ある鄭達鴻がいたため2番手捕手としての出場がメインだったが13年に過去最多の91試合出場、阻止率47.9%と守備で貢献を見せゴールデングラブ賞を獲得。14年は怪我とキャプテンを務めたアジア大会出場の影響で23試合の出場にとどまるも、15年は2番手捕手として57試合の出場ながら打率.336をマーク。鄭達鴻がFAで中信兄弟へ移籍しレギュラーとなった昨年は阻止率こそ29.3%ながら自己最多タイとなる91試合に出場、主戦捕手としての存在感を発揮し台湾シリーズ優勝にも貢献した。

 強肩と配球に高い評価を受ける一方で打撃はそれほど得意としておらず、いわゆる守備型の捕手といえる。国際大会の経験豊富で投手陣からの信頼も厚く、今大会では主戦捕手としての起用が見込まれる。WBCは大学在籍時の09年以来2大会ぶりの選出となったが、今回は主戦捕手としてチームをどこまで導けるか注目したい。

 

 

鄭達鴻(ジェン・ダーホン)Ta-Hung Cheng

1981.01.12(36歳) 174cm 85kg 右投左打 03年代訓D5位 

高苑工商-中國文化大學-國家儲訓-興農代訓-興農(05~12)-義大(13~15)-中信兄弟(16~)

16年成績:91試合 283打席 .271/.342/.331 得点40 安打68 HR0 打点35 三振34 四球23 盗塁4(成功率57.1%) 守備率.986 盗塁阻止率.379

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 "今大会最年長、巧打のベテラン捕手"

 俊足巧打のベテラン捕手。03年に代訓ドラフトで入団、05年から一軍出場を果たした。当初は捕手としての起用が中心だったが07~09年までは外野手メインの起用となり、10年からは再び捕手メインの起用に戻り、ここ2年はほぼ捕手としての出場。10年には31盗塁を記録しCPBL史上初となる捕手として盗塁王のタイトルを獲得。一軍3年目となる07年からは興農、義大でレギュラー野手として活躍を続けてきたが15年オフに2年+1年のオプション、総額2016万元の大型契約でラミゴの林智勝と共に中信兄弟へFA移籍。実績あるベテラン捕手がおらず、安定して率を残せる打てる捕手は中信兄弟にとって良い補強になると思われたが、昨年はレギュラー定着後ワーストの打率.271、HRなし。守備では阻止率.379をマークするも捕逸は自己ワーストの10個を数え大型契約に見合った活躍ができたとは言い難い一年となってしまった。

 今大会では林琨笙が主戦捕手として起用されるとみられ、二番手捕手として出番を待つことになると見られる。しかし中信兄弟から選出された投手が陳鴻文一人のみであること、ベテランではあるが国際大会の代表経験が少ないことを考慮すれば出場機会は限られたものとなるのではないだろうか。またかつては俊足として鳴らした脚力も衰えが見られ、外野守備にもここ2年はほとんどついていないため代走や緊急時の外野手として出場する可能性も低い。今大会では縁の下の力持ちとしてベテランらしい味のある活躍をグラウンド外でも発揮してもらいたい。

 

 

・1B

 基本林益全メインとなると予想されるが、タイプは違えど2人とも打力に期待できるのは心強い。また林智勝が1Bへ移る可能性も出てきた。

 

林益全(リン・イーチュエン)Yi-Chuan Lin 1B〇

1985.11.11(31歳) 180cm 83kg 右投左打 07年D1位 

南英商工-台灣電力-興農代訓-台灣電力-興農(09~12)-義大(13~16)-富邦(17~)

16年成績:106試合 472打席 .350/.416/.530 得点67 安打146 HR17 打点81 三振62 四球46 盗塁1(成功率50.0%) 守備率.995

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"8年連続3割、CPBL屈指の左の中距離ヒッター"

 高いレベルで活躍を続ける左打者。高校卒業後社会人の台灣電力でプレーし活躍、その打撃は早くからプロの注目を集めていた。07年にドラフト1位で興農が指名し、08年は代訓でプレーもその年のオフに八百長事件が発生、一時はプロ入りを諦めかけるも球団側の説得もあり入団。1年目からシーズンMVP、新人王、打点王ベストナインゴールデングラブと賞を総なめにする活躍を見せるとその後も首位打者1回、本塁打王1回、打点王3回。13、14年には2年連続でシーズンMVPを獲得と高いレベルで安定した打撃を見せ、昨年まで入団から8年連続打率3割を継続中。なお守備に関しては以前はあまり上手くないという評価で過去に1Bとして10失策以上を記録したシーズンが2度あったが、ここ3年は一桁台でありやや改善された印象。ただし強烈なゴロの処理は苦手なようである。

 CPBLで好成績を残し続ける一方で、国際大会ではあまり活躍できず「活躍できるのは国内のみ」という声もあった。しかし直近の15年プレミア12では打率.353(17-6)と一定の活躍を見せた。代表の練習試合では5番に入っておりシーズンと同様、確実に走者を返す役割が求められる。ちなみに09年のWBC出場時は興農と未契約だったため(興農の代訓選手として参加)プロとしての参加は13年WBCのみである。

 

 

許基宏(シュ・ジーホン)Chi-Hung Hsu 1B〇 3B△

1992.07.22(24歳) 187cm 103kg 右投左打 14年D2位 

高苑工商-台灣體大-ポップコーンリーグ・台灣電力-中信兄弟(14~)

16年成績:78試合 322打席 .356/.457/.603 得点56 安打95 HR15 打点62 三振69 四球41 盗塁1(成功率50.0%) 守備率.972

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"豪快なフルスイングが魅力の左のパワーヒッター"

 CPBL屈指の左の若手長距離砲。高校卒業後台灣體大でアメリカ行きのチャンスを待ちながら中軸を任され13年東アジア大会などに台湾代表として選出。プロ1年目から大柄な体躯を生かした長打力は期待を集め、21試合で4HR。15年は3Bとして主にプレーし途中故障やスランプもありながら87試合で13HRを放ち新人王を獲得。昨年は左腕の捻挫や腰の怪我による離脱があったが9月下旬まで打率4割をキープ、自己最多の15HRと強力な中信兄弟打線にありながら存在感ある活躍を果たしている。豪快なフルスイングから放たれる打球は高い放物線を描くように消え、強く引っ張る打球が印象に残るが昨年はレフト方向にも4HR。その一方守備は不得手としており1Bではキャッチングに課題、プロ入り後本格的に守り始めた3Bは範囲、送球の安定感に欠け安心して見ていられるレベルとは言えない。今大会の起用法としては同じく本職が1Bの林益全がDHに入った際に1Bとして先発出場すると見られるが、自身初となるWBCで守備の不安が露呈しないことを願いたい。何度も言うように長打力は強力な今大会の台湾打線でも屈指であり、下位打線に入るとなると相手にとっては脅威。強敵を相手に豪快なアーチを描くことはできるだろうか。余談だが前回大会時は大学2年生、洲際棒球場でアルバイトとして交通整理をしていた。

 

 

・2B

 林智勝が毎試合スタメンとなるのは既定路線と見られていたが林智勝の失策の多さから林志祥が起用される可能性も。仮に林智勝が2Bとしてもリードして逃げ切りを図るとなると林志祥の投入は不可欠となるだろう。

 

林智勝(リン・ジーシェン)Chih-Sheng Lin 2B〇 1B〇

1982.01.01(35歳) 183cm 108kg 右投右打 03年代訓D1位 

善和高中-合作金庫-國家儲訓-LaNew代訓-LaNew(04~10)-Lamigo(11~15)-中信兄弟(16~)

16年成績:104試合 474打席 .337/.420/.648 得点100 安打135 HR34 打点107 三振77 四球53 盗塁8(成功率72.7%) 守備率.954

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"「強攻」打線の柱となる右の長距離砲"

 台湾が擁する強力打線の核となる大砲。高校卒業後社会人の合作金庫でプレー、03年にLamigoの前身である第一金剛に代訓ドラフトで1位指名を受け入団。ルーキーイヤーから走力と長打力を武器にSSとして活躍し、これまで3度の本塁打王打点王を1度獲得。15年には打率.380 31HR 124打点 30盗塁という圧倒的な成績でCPBL史上初となるトリプルスリーを達成。オフにFA権を取得し国内外球団から注目を集め、一時はKBOサムソンも関心を示していたが3Bを十分に守れなかったことがネックとなり獲得を断念。結果として中信兄弟に3年総額4500万元の大型契約でCPBL史上初のFA移籍を果たし話題を集めた。移籍初年度の昨年は兄弟不動の4番であった彭政閔に代わる新たな4番としてリーグトップタイの34HR、リーグ2位の107打点と大型契約に見合った活躍を見せた。

 今大会では練習試合から4番に固定されており、打棒に関しては信頼を置くことができる存在だが懸案事項は2B守備。大柄な体格で守備範囲が狭く、グラブ捌きも上手いとも言えず昨年は2Bのみで22失策、守備率.948。さらに練習試合でも失策を連発しているため1Bに移り、2Bは林志祥となる可能性も出てきた。国際大会での主な活躍としては06年のドーハアジア大会決勝では高崎(DeNA)から9回に逆転の2点サヨナラ適時打、そして15年のプレミア12では4HRを放ち本塁打王に。今大会ではキャプテンと4番という二つの重責を担うが、そのプレッシャーを力に変える活躍に期待したい。

 

 

林志祥(リン・ジーシャン)Chih-Hsiang Lin 2B〇 3B△

1987.03.08(29歳) 173cm 74kg 右投左打 09年D2位 

高苑工商-中國文化大學-統一代訓-統一(11~)

16年成績:105試合 486打席 .320/.376/.469 得点83 安打139 HR10 打点75 三振74 四球38 盗塁5(成功率41.7%) 守備率.980

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"走攻守そつなくこなす、統一の核弾頭"

 安定した2B守備を誇る統一の1番打者。大学卒業後統一に入団すると2Bレギュラーとして、長打力はないものの13~15年まで3年連続20盗塁を記録した走力と、打率.280以下を下回らない安定感ある打撃を武器に活躍。加えて守備も肩こそ強くはないが脚力を生かした広い守備範囲を誇り、ゴールデングラブを3度獲得。15年からは1番に定着し、昨年は不運な故障に見舞われることがありながらも自己最高の打率.320 10HRをマーク。

 プレミア12では出場した3試合とも全て途中出場、打席も1打席のみと出番は少なかったが今大会も引き続き2Bの林智勝をバックアップする役割となる。しかしここにきてスタメンで2B起用される可能性が浮上。なお3Bも主に13年に2Bと共に守った経験があるため可能ではあるがそれほど上手くはないため緊急時への備えとして考えておくのが無難であろう。ちなみに現在の500元札に載っている台東・南王國小少棒隊のメンバーの中心にいるのがこの林志祥である。

 

 

・3B

 3Bは打力重視のスタメンを組むため、蔣智賢に空けられたといっても過言ではないポジション。こちらも守備を鑑み、リードした終盤は陳鏞基が3Bに回るか。

 

蔣智賢(ジャン・ジーシェン)Chih-Hsien Chiang 3B〇 2B△

1988.02.21(29歳) 183cm 95kg 右投左打 15年D1位 

三民高中-レッドソックスマイナー(06~11)-マリナーズマイナー(11~12)-レンジャーズマイナー(13)-オリオールズマイナー(14)-独立リーグ・高知(15)-中信兄弟(15~)

16年成績:88試合 396打席 .402/.455/.738 得点85 安打141 HR30 打点104 三振43 四球31 盗塁2(成功率50.0%) 守備率.933

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"2年目で真価発揮、左のパワーヒッター"

 高校卒業後マイナーでプレー、元々は2Bだったが課題の守備を考慮し09年からOFに転向。その高いバッティングセンスで11年に打率.302 18HR 86打点の好成績を残すと12年には3Aに昇格し40試合に出場。13~14年は2A、A+で平凡な成績に終わると15年は独立リーグ・高知で今大会のチームメートである林哲瑄と共にプレー。4番として32試合で打率.347 7本 19打点の好成績を残しCPBLのシーズン中ドラフトで1位指名。1年目は環境への適応に時間がかかったかやや平凡な成績に終わったが昨年は本領発揮し打法を神主気味に変えHRを量産。史上最速で30HRを達成し右肩の関節唇を傷めシーズン終盤に約1ヶ月の離脱はあったものの終わってみれば打率4割超えも果たした。

 代表ではその長打力を生かすために3B起用となるが、守備は範囲が非常に狭く、送球も不安定で台湾シリーズでは義大から集中的に三塁方向を狙われることもあった。08年北京五輪予選ラウンドの中国戦では2Bとして出場も延長12回RFからの送球をカットに入らず尻に当てる前代未聞のミスを犯しサヨナラ負けとなった。代表では6番もしくは3番として左の長距離砲として打線を活気づけたい。

 

 

・SS

 今大会のため再びSSに戻った陳鏞基が起用される。バックアップの王勝偉含め内野4ポジションで唯一安心して見ていられるポジション。

 

陳鏞基(チェン・ヨンジ)Yung-Chi Chen SS〇 3B〇

1983.07.13(33歳) 179cm 89kg 右投右打 10年D1位 

高苑工商-國立體院-マリナーズマイナー(04~08)-アスレチックスマイナー(09~10)-パイレーツマイナー(10)-統一(11~)

16年成績:99試合 436打席 .327/.385/.528 得点78 安打129 HR20 打点95 三振87 四球35 盗塁11(成功率84.6%) 守備率.935

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"数々の国際大会を経験、攻守優れたベテラン"

 代表では貴重な安定感ある守備を見せるベテラン。04年からマリナーズのマイナーでプレーし07年には3Aまで上り詰めたがこの年5試合に出場した後肩の古傷が再発しシーズン終了。翌08年も3Aでプレーも6月に膝の故障により手術を受けシーズンアウトと故障と共に闘うマイナー生活を送った。09~10年はアスレチックス、パイレーツでプレーもその多くを2Aで過ごした。11年に統一入団後はマイナーでは2BメインだったポジションをSSに移しレギュラーとして活躍。昨年は打率、HR、打点でキャリアハイの成績を残し4年連続二桁盗塁をマーク。一方守備は膝の古傷を考慮し3Bに本格的にコンバートされたが16失策とやや精彩を欠いた。

 02年から数々の国際大会代表に選出され04年アテネ五輪、05年のIBAFワールドカップ、06年WBC、ドーハアジア大会、10年広州アジア大会、13年WBCなどに出場。15年のプレミア12では10打数ノーヒットに終わったが安定感ある3B守備で貢献。今大会はチームが打力重視のスタメンを組むこともあり国際大会では初めてSSとしてプレーする見込み。本人は「短期の試合なので問題ない」と語るが負担を考慮するとリードした試合では終盤に守備固めを出すか、3Bにポジションを移した方が賢明であろう。打順は2番または7番に入る可能性が高い。本人は今大会が自身最後の国際大会になると話しており、大会にかける意気込みは強い。ベテランの技術と経験が攻守にわたり発揮されることを期待したい。

 

 

王勝偉(ワン・シェンウェイ)Sheng-Wei Wang SS〇 3B〇 2B〇

1984.04.01(32歳) 180cm 73kg 右投右打 06年D1位 

成功商水-台灣體院-兄弟代訓-兄弟(08~13)-中信兄弟(14~)

16年成績:106試合 433打席 .300/.365/.419 得点76 安打113 HR5 打点53 三振45 四球32 盗塁3(成功率42.9%) 守備率.969

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 "ベンチで出番を待つ中信兄弟不動のショート"

 内野のバックアップとして貢献したいベテラン。ルーキーイヤーの08年からSSのレギュラーに定着し2年連続で盗塁王。10年までは1、2番の上位打線を打つことが多かったが11年以降は下位打線を中心に様々な打順で出場。昨年は時折休息を与えられながら一年間出場を続け7年ぶりとなる打率3割を達成するも盗塁3、そして台湾シリーズで打率.190、第3戦で敗戦につながる失策を犯したことが悔やまれる一年となった。今オフにFA権を取得し、2年総額1000万元で契約更改。

 ベースに近づいて立つクラウチング打法のため死球が多く、通算95個は現役1位、歴代でも2位の多さ。最大の武器は7度のゴールデングローブを受賞するほど広い範囲を誇る守備で、若手時代は多かった軽率なミスもここ数年は減少してきた印象。今大会のSSは陳鏞基が基本となるためバックアップとして出番を待つこととなる。とはいえ内野手は打力に偏った選手が多く守備に難があるためSSのみならず3B、2Bもそつなくこなせる彼の存在はベンチに安心感を与えるだろう。

 

 

・LF

 胡金龍が基本となるが、DHに入った場合は張志豪がスタメンに入る。

 

胡金龍(フー・ジンロン)Chin-Lung Hu LF〇

1984.02.02(33歳) 180cm 86kg 右投右打 12年D1位 

南英商工-中國文化大學-ドジャース(03~10)-メッツ(11)-米独立・サザンメリーランド(12)-義大(13~16)-富邦(17~)

16年成績:79試合 362打席 .373/.427/.532 得点73 安打122 HR10 打点55 三振31 四球29 盗塁10(成功率76.9%) 守備率.966

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"台湾でヒットメーカーと化したMLB初の台湾人内野手"

 先頭打者として打線を活気づけたい安打製造機。大学入学後間もなくしてドジャースに入団。SSとして守備能力の高さは早くから評価されておりマイナーで徐々に頭角を現した。07年にはセプテンバーコールアップで台湾人内野手としては初のメジャー昇格を果たし12試合に出場。しかし08年には65試合に出場も打率.181 0HR 9打点とメジャーでは打力に乏しく、以降出場機会が減少。10年オフにメッツへトレードされるも22試合で打率.050と振るわず再契約に至らず。マイナー球団と契約できなかったため12年は米独立でプレーも故障の影響から平凡な成績に終わり一度はゴルファー転向の噂も流れるほどであった。12年に1位指名を受け義大に入団、SSとして開幕を迎えたが肩の違和感から送球難に陥り、守備への自信を失ったこともあり最初の4試合で3失策。以降はLFにコンバートされ上位打線で活躍。14年には最多安打首位打者のタイトルを獲得。15年には更にその打棒が猛威を振るい打率.383 171安打をマーク、2年連続で最多安打首位打者に。昨年は左手指の負傷もあり出場数が減少したが4年連続打率3割、2桁盗塁を達成した。

 苦手なコースなく、特に低めを救い上げてヒットにする技術に長けており、またミート能力と選球眼に長けるため三振と四球の数がほとんど変わらないのが特徴。前回の国際大会出場は10年の広州アジア大会であり、15年のプレミア12は肩の故障により出場を果たせず。06年以来となるWBCでは不動の1番打者としてLFもしくはDHでの起用が濃厚。

 

 

張志豪(ジャン・ジーハオ)Chih-Hao Chang LF〇 CF〇

1987.05.15(29歳) 180cm 81kg 右投左打 09年D2位 

高苑工商-台湾體院-合作金庫-中信代訓-合作金庫-兄弟(10~13)-中信兄弟(14~)

16年成績:70試合 324打席 .322/.375/.603 得点73 安打94 HR17 打点70 三振61 四球20 盗塁7(成功率100%) 守備率.951

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"年々パワーを増す三塁打製造機"

 バントは少なめの攻撃型2番。大学をサボりが理由で退学となった後一念発起し社会人の合作金庫でプレー。07年に中信鯨から4位指名を受け代訓選手として08年は二軍で27試合 打率.373 4HR 20打点の好成績を残すも不幸にもオフに球団が解散。この年行われた解散球団に所属した選手を対象の特別ドラフトでLaNewから3位指名も安定した環境のアマでのプレーを決め再び合作金庫で1年間プレー。09年には3度目のドラフト指名を受け兄弟に入団。当時兄弟は八百長事件により戦力流出が激しかったため監督自ら説得し入団にこぎつけた。1年目からレギュラーとして起用されここ3年は2番に定着。昨年はCPBL記録を更新する開幕30試合連続安打と好調で2度の故障による離脱があり出場は最小の70試合にとどまりながらも打率、HR、打点でキャリアハイを更新した。

 ギャップを抜く打撃と6年連続二桁盗塁をマークした走力を持つ故三塁打が多く、プロ7年間で計54個は既にCPBL歴代一位。2番には入るものの小技はそれほど上手くなく、フリースインガーに近いタイプだが近年は長打力が増しチームでの存在感は年々強まっている。本職のCF守備は範囲が広く特にフェンス際の打球に強い印象だが、一方で昨年も8失策と軽率なミスも目立つ。6年ぶりの国際大会代表となった15年のプレミア12ではカナダ戦で負傷の陽岱鋼に代わって1番CFで先発出場。今大会は胡金龍がDHで出場した場合は2番LFでスタメン起用されるものとみられる。魅せる走塁守備と長打力を兼ね備えた外野手として初のWBCで躍動したい。

 

 

・CF

 林哲瑄がほぼ出続けることとなる。シーズン同様LF胡金龍、RF高國輝となった場合は2人とも守備範囲がそれほど広くないため縦横無尽に動き回る姿が見られそう。

 

林哲瑄(リン・ジェーシュエン)Che-Hsuan Lin CF〇

1988.09.21(28歳) 180cm 90kg 右投右打 15年D1位 

南英商工-レッドソックス(07~12)-アストロズマイナー(13)-レンジャーズマイナー(14)-独立リーグ・高知(15)-義大(15~16)-富邦(17~)

16年成績:107試合 476打席 .345/.434/.570 得点77 安打138 HR22 打点79 三振63 四球54 盗塁12(成功率85.7%) 守備率.981

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"ダイナミックな守備で魅せる身体能力の塊"

 高校卒業後レッドソックスでプレー。マイナー時代から恵まれた身体能力を生かした外野守備と高校時代100m10.79秒をマークした俊足で順調にステップアップし12年にメジャー昇格、9試合に出場。ただ打力が物足りずその年にウェーバーアストロズに移籍、3Aで122試合 打率.234 3HR 42打点と今一つの成績に終わった。レンジャーズとマイナー契約を結んだ14年は強肩を買われて投手転向しRkで14試合に登板、最速95マイルをマーク。15年は外野手として独立リーグ・高知でプレーも34試合 打率.230 2本 3打点と打では貢献できなかったが、CPBLシーズン中ドラフトでセンターラインを強化したかった義大が1位指名。1年目は初安打が満塁HRというド派手なデビューを飾ったが20試合 打率.244 1HR 8打点、9月中旬に左つま先に死球を受け物足りないシーズンを終えた。しかし昨年は開幕から打撃好調で9月には8HRと大爆発。5番もしくは3番を打つまでに飛躍を遂げ、メジャー級との呼び声高い守備力と相まってスター選手に成長。台湾シリーズでもシリーズMVPを獲得と充実の一年となった。

 前回大会は2番CFとして出場も、3大会連続出場となる今回は本人もほとんど経験がない9番打者として上位打線に繋ぐ役割を果たすこととなる。守備力に全体的に不安のある今回スタメン入りする野手では唯一と言っていいほど安心して見ていられる存在であり、難しい打球も簡単に処理し広い範囲を誇る守備は自らのあだ名である"エビ"から「エビ釣り場」と呼ばれるほど。WBCでもそのダイナミックな守備から目が離せない。

 

 

羅國龍(ルォ・グォロン)Guo-Long Luo CF〇 RF〇

1989.06.24(27歳) 176cm 78kg 右投右打 13年D4位 

穀保家商-台北體院-崇越科技-統一(14~)

16年成績:111試合 480打席 .328/.400/.513 得点100 安打138 HR16 打点74 三振91 四球48 盗塁12(成功率70.6%) 守備率.992

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"兄弟でWBC出場果たした守備に定評あるセンター"

 陽岱鋼(巨人)の代替選手となった成長著しい外野手。兄弟4人が全員プロ野球選手として知られる「羅家四兄弟」の三男にあたり、共にWBCに出場する高國輝(富邦)は兄。大学時代から主軸に座りミート力と俊足を武器としていたが、それ以上に注目を集めたのは華麗な守備。11年のワールドベースボールチャレンジでは最高守備選手として表彰。崇越に在籍した13年の春季聯賽では主に1、2番を任され打率.358をマーク。統一入団1年目の14年は後期に一時期2番に定着したがK%が25.3%と環境に適応しきれず。15年は外野競争の激しい中レギュラーとして99試合に出場し打率.306をマーク、11捕殺と高い守備力も健在でゴールデングラブ賞を獲得。昨年は打撃で成長を見せ5月上旬まで打率4割をキープ。また後期だけで11HRと長打力も見せ2年連続でゴールデングラブ賞と充実の一年となった。

 最大の武器であるCF守備は美技を連発することも少なくなく、強肩であり守備の安定感も高い。1月下旬に代替選手として代表参加が決まったがアマ時代から国際大会経験豊富なのも心強い。本職はCFだがアマ時代にはRFも多く守っており緊急時には2ポジションこなすことも可能。今大会では自身が憧れとしている林哲瑄のバックアップとしてベンチで出番を待つこととなる。

 

 

・RF

 打力を生かすため高國輝が基本線。バックアップの張正偉が守備固めと言えるほど上手くないのが泣き所か。

 

高國輝(ガオ・グォフイ)Kuo-Hui Kao RF〇 LF〇 CF△

1985.09.26(31歳) 189cm 95kg 右投右打 12年D2位 

高苑工商-台北體院-マリナーズマイナー(06~12)-義大(13~16)-富邦(17~)

16年成績:104試合 451打席 .286/.368/.617 得点88 安打112 HR34 打点79 三振69 四球49 盗塁6(成功率75.0%) 守備率.986

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"シーズン本塁打記録を持つ3年連続本塁打王"

 富邦が誇る長距離砲。旧名は羅國輝。大学在籍中の06年からマリナーズのマイナーでプレーし10年、11年は2Aでプレーも本塁打は09年A+時の14本が最多とくすぶった印象は否めず。義大1年目の13年から打率.350 15HR 65打点と好成績を残したがオフにシーズン中から患っていた脊髄すべり症の手術を受け一時はシーズン絶望かと噂されたが14年7月中旬に一軍復帰。すると後期だけの出場で18HRを放ち見事本塁打王に。翌15年はさらに成長した姿を見せ39HRを放ちCPBL歴代最多本塁打記録を樹立。昨年は率こそ落としたものの長打力は健在で、3年連続本塁打王。 マイナー時代は5ツール揃った外野手というイメージだったが義大入団後は一転、CPBL屈指のパワーヒッターへと変貌を遂げた。

 打った瞬間に分かる弾道の高いHRが特徴で、昨年の34HR中右方向へのHRは2本のみ。ラミゴのホーム球場である桃園棒球場でHRを量産していることから「桃園王」の異名も。プレミア12では打率.353もHR、打点共になし。しかしキューバ戦で手が滑りながらのバックホームで走者を刺した場面は話題となった。マイナー経験があり国内での実績ある野手としては意外にもこれが初めてのWBC代表。練習試合では当初3番で起用されていたが調子が上がらずここ数試合は6番に下がった。ポジションは昨年も両翼を共にこなしておりスタメンに応じてRF、LFのどちらかに入ることになるだろう。

 

 

張正偉(ジャン・ジェンウェイ)Cheng-Wei Chang RF〇 CF

1986.08.05(30歳) 174cm 74kg 左投左打 08年D7位 

台東體中-開南大學-興農代訓-台灣電力-兄弟(10~13)-中信兄弟(14~)

16年成績:109試合 501打席 .342/.408/.424 得点108 安打149 HR4 打点48 三振41 四球46 盗塁5(成功率50.0%) 守備率.980

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"便利屋として貢献したい中信兄弟不動の1番"

 代表では何でもこなす中信兄弟の安打製造機。08年に興農からドラフト指名を受け、09年は代訓選手として二軍でプレーし打率.409 81安打、首位打者最多安打の二冠という素晴らしい成績を残すも本契約には至らず自由契約選手となり、09年オフに八百長による大規模な戦力流出で補強を望んでいた兄弟に入団。同じ年に入団した張志豪と共に一軍に定着し10年後期からは1番に定着。11年は首位打者最多安打の二冠、12年は2年連続で最多安打のタイトルを獲得。また10~15年までは6年連続でベストナインに選ばれた。昨年は史上2番目の早さで通算1000安打を達成。ここ2年は盗塁数が減少したものの、10年から4年間出ていなかった本塁打を最近3年間は毎年記録と時たま長打も飛び出すようになった。

 広角に打ち分ける打撃で大きなスランプなくコンスタントに安打を量産できるのが特長。一方守備は体を張ったプレーを見せるもののやや苦手としており、特にフライの処理が苦手な印象。今大会では13年WBCと同じく基本はベンチスタートで代走、守備固めとして待機しスタメンで起用される際は2番として戦術の起点となることが予想される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期待の若手右腕にインタビュー 黃亦志(義大)

 史上稀に見る「打高投低」の状況が続いている今年の台湾プロ野球。特に投手陣は各チーム外国人への依存度が相変わらず高く、台湾国内の特に先発投手が育ちにくい傾向が目立ちます。そんな中今回は9/12現在後期首位、リーグ1位のERAを誇る義大においてルーキーながら9試合(すべて先発)に登板しプロ初勝利もマークした期待の若手先発右腕、黃亦志(ホァン・イージー)投手にインタビューすることができました。野球を始めたきっかけからプロ入り後の変化、そして日本の台湾プロ野球ファンの皆さんへのコメントもいただきました。それではご覧ください!

 

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黃亦志(ホァン・イージー 24歳)

 1992年6月1日生まれ。宜蘭縣出身、180cm 80kg、右投右打、背番号は38。高校の強豪平鎮高中を卒業後輔仁大学に進学、昨年の光州ユニバーシアード競技大会代表に選ばれるなど主に先発として活躍、昨年のドラフトで義大から3位指名を受け入団。9/12現在の一軍成績は9試合1勝2敗 37IP ERA6.08。昨年10月に兵役を終え、実質今年がルーキーイヤーとなる。

 

Q1.野球を始めたのはいつですか?どのような契機があって始めたのかも教えてください。

A.小学校2年生から野球を始めました。当時は両親が共に仕事で忙しく、放課後から家に帰っても誰も家にはいなかったんです。兄がその頃学校のチームで野球をしており、母が安全を考慮して私も一緒にチームに入り野球をしたらどうか、と薦めてくれたことがきっかけで現在まで野球を続けています。何気なく始めたことが上手くいった、という感じですね(笑)

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Q2.義大でプロとしてのキャリアをスタートさせたわけですが、大学までと比べて生活面で変わったことはありますか?

A.自主練習と私生活、この二つはアマの頃よりも更に重要になってきていると思います。多くの人が「プロ野球は自分の考えや行動が影響を受けやすい場所だ」と言うように、良い生活サイクルを保つことが出来るかどうかがとても大事です。プロに入ってから沢山チームの先輩と話していくうちに、チームの動きを把握したり、選手のみんなと距離を縮め打ち解けるようになったりしたおかげで、徐々に生活そして気持ちにおいても義大というチームに早く溶け込むことができました。なので今のところ特に問題はありません。

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Q3.現在の台湾プロ野球は4チームしかなく、加えて今年の極端な「打高投低」は投手の皆さんにとってかなり大変な環境だと思います。投手の立場から、現在の中華職棒の環境に関してどのような考えをお持ちでしょうか?

A.時々大変だなあと思うことはやはりありますが、しかしこの環境は自分では変えられないですから、自分なりのベストを尽くして自分と環境に適したスタイルを見つける必要があります。例えば試合前に多く相手チームの打者の動画を分析して弱点を見つけ出せば、より簡単に相手打者に立ち向かえますし、そうすることで自分への自信も一層強いものになります。

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Q4.尊敬している選手は誰ですか?理由もお聞かせください。

A.一番尊敬している選手は潘威倫(統一)先輩です。小さい頃から投球を見ていますが制球力、打たれ強さ、ピンチの際の投球、どれも素晴らしいです!そして何より一番大事なのは先輩の練習態度が積極的であることだと思います。同じ投手として先輩の兼ね備えている要素は私がプロに入った後も学ばなければいけないものです。

 

Q5.プロ初勝利を挙げた8月7日の試合のピッチングをもう一度振り返ってください!

(対中信兄弟戦に先発し5.0IP/5K/1BB/2Rで勝利投手)

A.プロ初勝利を挙げられてもちろんとても嬉しかったですが実はあの試合、経過を振り返っても特に印象深かったシーンがないんですよ!(笑)ただ6回まで投げきれなかったのは唯一残念な部分ですね。実は以前にも中信兄弟相手に投げたのですが、中信兄弟は1番から9番までとても特徴のある選手が揃っているので、試合前に各打者のバッティングの特徴を把握するため沢山の課題をこなし、良い結果を残すことができました。

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(緯來體育台による初勝利を挙げた8/7の試合に関するインタビュー映像)

 

Q6.プロ入り後、自身のピッチングに関して何か変化はありましたか?

A.コーチがスムーズな投球フォームになるようサポートしてくださるので、私にとって大きな助けになっています。しかし一番大きく変わった部分は投球に対する考え方です。時々メンタルは野球の技術よりもより重要となることがあります。技術はいつでも練習することができますが、メンタルが良くなければ何をしても壁にぶつかったような感覚に陥ることになりますからね。プロ初登板から初勝利まで「打者を恐れすぎないように」と自分に言い聞かせていました。ヒットを打たれても、三振を奪っても、四球を与えても、それら全てはいつもマウンドに上がれば直面する状況です。気持ちの波を大きくせず一定のコンディションを保ち、パフォーマンスの起伏の落差を大きくしないよう心がけています。

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Q7.ご自身の長所と短所はどこにあるとお考えですか?

A.一番の長所は少し悪かったからといって落ち込んだりすることがあまりないことですね!壁にぶつかっても焦らず、素早く方法を見つけて問題を解決できるところです。逆に欠点は試合での経験が不足していることですが、プロ1年目ですから自分に飛びぬけた成績を必ず残すことは求めていません。体の健康を保って、引き続き毎試合の登板を通じて経験を積んでいくことが一番重要だと考えています。

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Q8.台湾プロ野球の魅力はどこにあると思いますか?

A.ファンと球団の応援スタイルですかね。球場がコンサート会場みたいなプロ野球がある国はそうそうないでしょう?(笑)たくさんの所において日本や韓国、アメリカのように素晴らしいわけではありませんが、少なくとも台湾プロ野球なりの独自の道を徐々に歩み出していると思います。将来より多くのファンが私たちの応援に球場に駆けつけてくれるといいですね。

 

Q9.もしお薦めの美食があれば紹介していただけますか?

A.普段球場にいないときはホテルに戻って寝ていて外をウロウロすることがあまりないので、美食に関してはそれほど詳しくないんです(笑)でも新莊棒球場の近くにある豬血湯の店と、「汾條伯」 (筆者注:餅米の腸詰めで台湾風ソーセージを包んだ"大腸包小腸"が有名な店。台湾プロ野球が始まってから現在まで球場前で27年間販売を続け、今年5月には中信兄弟ホームの試合で店主が始球式を行った。)という店は美味しかったです。球場に来る道中で是非買って食べてみてくださいね!

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Q10.これからプロを目指すアマの選手にどのようなアドバイスをしたいですか?

A.大事なのは気持ちの部分ですね!野球の技術よりもより一層準備して、完璧に近づけてほしい部分です。普通は素質のある選手がプロに入ってくるので技術が足りない選手は少ないですが、自分の心に打ち負かされる選手は意外と多いんです。とにかく恐れずに最高峰であるプロ野球に挑戦してください。チャレンジしなければ自分の能力がどれくらいあるのか分からないですよね?考え過ぎずに勇気を持って自分の夢を追い続けてほしいです。

 

Q11.最後に日本の台湾プロ野球ファンの皆さんに一言お願いします!

A.台湾プロ野球に関心を持ってくださりありがとうございます。台湾のプロ野球が日本のプロ野球と同じように盛んなものとなって、実力も追いつけるようになればいいなと思っています。これからもアマの大会や国際大会において沢山の交流の機会があると思いますが、その際は日本のファンの皆さんに台湾の選手の実力をお見せします!特に私のパフォーマンスを見てください!(笑)

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黃亦志投手、シーズン中のお忙しい中丁寧にお答えいただきありがとうございました!今後の活躍をお祈りしております。

2016CPBLドラフト指名選手リスト 中信兄弟+ラミゴ

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※本記事で紹介する選手はドラフトで指名された選手であり、全員が契約に至ったわけではありません(仮に契約に至らなかった場合は追記します)

 

中信兄弟(指名10名)

陳琥(チェン・フー) 穀保家商 180cm 99kg 18歳 右左 投手

契約金520万元 月給6万元 出来高100万元 背番号62

 まずは投手として一軍定着を目指す「台湾の大谷」。今年の玉山盃では投手とDHの二刀流としてMVPに輝き新北市の優勝に貢献、また昨年のU18W杯に続き今年もU18アジア選手権代表に選出された。どっしりとした体格から投手としては最速147kmをマークし、コマンドも良好。主な変化球はカーブであるがフォークも習得中との情報も。野手としては内外角のボールに対して的確にミートする巧さを持ち合わせ率を残せるタイプ。チームは投手が不足していること、DHの候補が多い現状を考慮しまず先発として育成する方針。最速でも来年7月1日に一軍昇格させるとのことで、二軍でまずはじっくりと体作りとなる。

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詹子賢(ジャン・ズーシェン) 中國文化大學 183cm 93kg 22歳 右右 外野手

契約金420万元 月給9万元 出来高80万元 背番号39(17年末まで契約)

 失投は逃さない、パワーが売りの外野手。高校2年生まで投手として名を馳せ、高1で最速146kmをマーク。しかし高2時に故障がきっかけでイップスにかかり外野手に転向。大学進学後は1、2年時には目立った成績を残せなかったものの3年から結果を残し始め中軸に座るようになり、大学の先輩である王柏融(ラミゴ)の後を継ぐ形で4番に入ることもあった。昨年のウインターリーグではチーム最多の15試合に出場し.354/.436/.500 1HR 12打点、今年の春季リーグでは打率.513 17打点の二冠とここ最近の大会でのスタッツが良好。守備は判断能力は悪くないものの走力が特別あるわけではないため職棒ではコーナーOFが無難か。打席に入る際体を沈ませ腰を左右に振るルーティーンが特徴。

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楊志(ヤン・ジーロン) 中國文化大學 189cm 95kg 23歳 右右 投手

契約金340万元 月給8.5万元 出来高80万元(17年末まで契約)

 大卒投手としては今ドラフト最高の評価を受ける右腕。国際大会の経験も豊富で大学ではエースとして君臨。14年にアジア大会代表のアメリカ遠征、NCAAとの練習試合で6回無失点、9Kを奪う好投でスカウトの注目を集めた。その後もU21代表入りし優勝に貢献、昨年もユニバ代表入りを果たしたが右肘の炎症で4か月の離脱を余儀なくされ出場不可となり補充役の資格を取得できず10月から替代役として國訓でプレー、ドラフト参加は叶わなかった。先発時は130km代後半~140km代中盤をマークする角度あるストレート(最速147km)にカーブ、フォークを組み合わせるスタイルで、安定してストライクを取ることが可能。故障の影響で球速が少し落ちているのが心配だが以前はスリークォーターだったフォームも6月からオーバースローに修正。リリーフとしての経験もありチームは一軍の即戦力リリーフとして起用する可能性が高い。ただ退役は9月27日であり今シーズンの登板があるかは微妙といえる。

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吳東融(ウー・ドンロン) 崇越隼鷹 173cm 70kg 24歳 右右 内野手

契約金280万元 月給8万元 出来高80万元(17年末まで契約)

 アマ最高のSSとの声もある即戦力。ラミゴから5巡目で指名された馮健庭は國訓での二遊間コンビ。小柄な体格ながら肩、守備力、走力共にプロでも即通用する高いレベルにある。中学卒業後近大新宮高校に留学、その後帰国し穀保家商→國立體大と進学。大学を卒業し兵役を終えた後は國訓に在籍し1番SSとしてプレー、弱点である打撃の向上に取り組み長打力が向上した。チームは不動のSS王勝偉が32歳となりそろそろ世代交代を考える必要があるが、安定感あるセンターラインの後継者として期待がかかる。

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林書逸(リン・シューイ) 國訓 181cm 78kg 23歳 右左 内野手

契約金230万元 月給7.5万元 出来高100万元(17年末まで契約)

 内外野こなせる器用さが武器の選手。大学は強豪中國文化大學に在籍しながら目立った情報はなく、12年の春季リーグで打率.444(2位)15盗塁(4位)、15年の春季リーグで打率.429(10位)をマーク。ドラフトでは内野手として指名されるも昨年の替代役は外野手として資格を得た。OFは3ポジションとも難なくこなすが、國訓では3Bも守るようになりプロへの準備を整えた。

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陳子鴻(チェン・ズーホン) 國訓 180cm 93kg 23歳 右右 内野手

契約金180万元 月給7万元 出来高50万元(17年末まで契約)

 パワーを秘める右打者。中学卒業後江の川学園石見智翠館野球留学、その後帰国し開南大學の日本語学科に進学。大学ではOFメインだったが國訓では1B、3Bも守り始めるようになった。大学ではアッパースイング気味だったスイングから長打を生み出していたが國訓ではシンプルなスイングを意識するようになってか力任せのスイングが減少。ただ内角も恐れない打撃スタイルのため死球も少なくない。

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陳文杰(チェン・ウェンジェ) 花蓮體中 181cm 75kg 18歳 右左 外野手

契約金120万元 月給5万元 出来高50万元(19年末まで契約)

 アマの選手としては現在最新のサイクルヒット達成者。昨年の高校野球リーグで1番打者としてサイクルヒットを達成。CFを守り1、2番に入り選球眼も良く広角に打球を飛ばせる。國立體大に原住民枠として合格が決まっていた中での指名となった。

※適当な画像、動画がなかったため省略

 

李吳永衡(リーウ・ヨンヘン) 高苑工商 175cm 80kg 18歳 左左 投手

契約金90万元 月給5万元 出来高50万元(19年末まで契約)

 台湾の甲子園で躍動した左腕。高校では主にリリーフとしてプレー、1、2年時はフォームが安定せずストライクが入らないなど苦しむも3年から安定。昨年の台湾の高校野球大会「黒豹旗」では決勝戦で2番手として7.2IP/1Rと好投し優勝の立役者となり、大会MVPも獲得した。ストレートは平均130km中盤と平凡もコマンド能力の高さが光る。持ち球はスライダー、カーブ。

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黃稚峰(ホァン・ジーフォン) 輔仁大學 182cm 85kg 23歳 右右 外野手

契約金60万元 月給5.5万元 出来高30万元(17年末まで契約)

 情報が非常に少ない外野手。高校は平鎮高中、大学も輔仁大學と強豪校に在籍しており大会にもコンスタントに出場しているようだが、特筆すべき結果は残せていない様子。ポジションはRFがメインのようだ。

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吳哲源(ウー・ジェユエン) 高苑科技大學 175cm 70kg 21歳 右右 投手

契約金30万元 月給5.5万元 出来高30万元(18年末まで契約)

 こちらも情報の少ない選手。大学入学当初は内野手だったが、その後投手に転向。CPBL新人テストでは最速143kmをマーク。

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ラミゴ(指名8名)

張閔勛(ジャン・ミンシュン) 中國文化大學 178cm 80kg 21歳 右右 捕手

契約金460万元 月給9万元 出来高50万元 背番号86

 リーダーシップで投手を引っ張る攻守兼ね備えた捕手。大学3年から徐々に頭角を現し、近年の国際大会では14年のU21、昨年の光州ユニバ、アジア選手権でも主力捕手としてマスクを被った。配球と正確なスローイングにも評価が高く、打撃は長打こそ少ないが確実にボールを捕らえヒットを生み出す。チームの主力捕手は林泓育、劉時豪、黃浩然といるもののフルシーズンを任せられる捕手がおらず、即戦力捕手を求めていた中での1巡目指名となった。ドラフト指名から4日後に契約、17日後に二軍戦を経ずに一軍戦でスタメンマスクは球団の期待の表れといえる。

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楊岱均(ヤン・ダイジュン) 國立體大 173cm 85kg 22歳 右右 内野手

契約金400万元 月給8.5万元 背番号36

 若くして代表経験豊富な「台湾のキャプテン」。高校時代から代表の常連であり、大学進学後は5度キャプテンとして代表チームを引っ張った。代表では主に3、4番に入り右の大砲として長打力に高い評価を受ける。本職は1Bだがプロ入りに備え出場機会を増やすため今年から中学以来となる3B守備にも挑戦、一時100kgを越えた体重も大幅減量。入団後すぐに一軍登録されたものの1Bには陳俊秀、3Bには林智平とレギュラーが控えており代打からどこまで機会を得られるか注目したい。楊承駿(義大)の弟にあたる。

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劉昱言(リョウ・ユーイェン) 開南大學 179cm 67kg 21歳 左左 投手

契約金320万元 月給8万元 出来高40万元 背番号37

 球速差で打者を抑える「小さなカーショー」。2014年にはU-21代表として日本戦に先発、試合に敗れはしたが5回無失点の快投を見せた。しかしその後上腕骨を疲労骨折し昨年8月にようやく完全復帰となった。大学の監督である郭李建夫からのアドバイスもあり球速アップのためカーショー(ドジャース)を参考にフォームを改造、これにより制球力もアップしたとの本人談。最速145kmのストレートと質の高いカーブ、チェンジアップとのコンビネーション。

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森榮鴻(セン・ロンホン) 國立體大 183cm 83kg 21歳 右右 投手

→契約に至らず

 故障からの復活果たした右腕。2012年AAA世界選手権では曾仁和(カブス)とのダブルエースとして活躍、12年のWBC予選では代表入りするなど順調な成長ぶりを見せていたが、その後肘を傷め手術を行い復帰するも今度は登板中に肘の靱帯を損傷、トミージョン手術により大学在籍中は約3年半のリハビリを余儀なくされ、今年の春季リーグが久々の登板となった。7月の台湾アメリカ大学野球交流試合ではリリーフとして最速151kmをマーク、連投もこなしラミゴも即戦力として指名したが、指名順位が低かったこともあり契約せず来年のドラフトに参加する可能性もある。持ち球はスライダーとチェンジアップ、制球はやや不安定。張志豪(中信兄弟)の甥にあたり、ドラフトの志望届提出も彼が付き添った。

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馮健庭(フォン・ジェンティン) 崇越科技 182cm 85kg 24歳 右右 内野手

契約金210万元 月給7万元 出来高100万元 背番号45

 大型2B。崇越では主に2、3番に入り活躍、守備力よりも打力が優れた選手といえポップコーンリーグではリーグ4位の8打点。ポップコーンリーグでは開幕戦で記念すべきリーグ初安打を放った。ラミゴの2Bにはレギュラー郭嚴文がおり、二遊間を守れる選手も豊富でライバルは多いがまずは打力でアピールしたい。

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江忠垣(ジャン・ジョンユエン) 成德高中 184cm 73kg 18歳 右右 捕手

契約金140万元 月給5万元 出来高100万元 背番号5

 将来性に期待したい高卒捕手。國立體大に合格していたがプロ入りを選択、成德高中からは初めてのプロ野球選手となった。高校の監督からは「高校球界では一、二を争う守備能力を持っている」と評されるディフェンス面で秀でた捕手。ドラフト1位で張閔勛が加入したため将来の有望株としてまずは二軍で経験を積むこととなるだろう。

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鄭佳銘(ジェン・ジャーミン) 台北市 173cm 90kg 23歳 左左 投手

契約金110万元 月給6万元 出来高30万元 背番号98

 左のリリーフで一軍狙いたい左腕。でっぷりとした体格から140km前半のストレートと大きく曲がるカーブ、そして一番の武器であるチェンジアップとのコンビネーションで抑える。高校で野手から投手に転向しチームの主力投手となるも大学1、2年時はほぼ登板機会がなかったが大学3年生からリリーフで登板機会を得るようになり、卒業後は台北市で1年間プレー。

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林知譽(リン・ジーユ) 國訓 186cm 99kg 23歳 右右 外野手

 若くして様々な経験を積んだ外野手。輔仁大学では1年で投手→2年で野手→3年で再び投手→4年で再び野手と転向を繰り返した。高校野球のコーチ資格も有している珍しい経歴の持ち主であり、昨年は出身高校である強豪穀保家商で監督経験も。外野手の競争が激しいラミゴだが若手外野手は少なく24歳以下の外野手は王柏融のみ、チャンスはある。

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2016CPBLドラフト指名選手リスト 統一+義大

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※本記事で紹介する選手はドラフトで指名された選手であり、全員が契約に至ったわけではありません(仮に契約に至らなかった場合は追記します)

 

統一(指名8名)

蘇智傑(スー・ジージェ) 中國文化大學 180cm 88kg 21歳 右左 内野手

契約金560万元 月給10万元 出来高100万元 背番号32

  長打力と内外野をこなす器用さが武器の全体ドラ1。文化大では王柏融(ラミゴ)卒業後4番として活躍、昨年のアジア選手権では打点王、今年の春季リーグでも最多の4HR。強打者でありながら粘り強くボールを選ぶこともできるのが特長。大学では当初1Bに入ることが多かったがアジア選手権ではRF、昨年のウインターリーグでは2Bと様々なポジションに挑戦。守備の安定感はそれほどないものの、統一では選手層の薄いSSでの即戦力としての活躍が期待される。

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②陳傑憲(チェン・ジェシェン) 台灣電力 175cm 75kg 22歳 右左 内野手

契約金440万元 月給10万元 出来高60万元 背番号46

 走力とコンタクト能力に高い評価の、溌剌さが光る内野手。10年から岡山共生高校に留学。12年にはNPBドラフト志望届を提出するも指名されず、卒業後はアマ強豪台灣電力でプレーし昨年10月からは正社員に。高校までは主にSSとしてプレーも台灣電力ではOF(LF、RF)で出場する機会が増えた。球団の少なさによる競争の激しさからドラフトを引き延ばしてきたが今回ようやくの参加に。パワーレスではあるが、打高投低の職棒における起用法が注目される。

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陳育軒(チェン・ユーシュエン) 國立體大 177cm 72kg 20歳 右左 投手

契約金350万元 月給6万元 背番号70

 「今年のドラフト最大のサプライズ指名」となった右腕。昨年のウインターリーグで中華培訓隊の一員として6試合に登板もこれまで目立った国際大会での実績はなくドラフト参加資格はなかったが統一の推薦により参加、本人も予想外の上位指名となった。球速は130km中盤、変化球もほぼスライダーのみだが高いコマンド能力が統一の高い評価を得ており、ノビのあるストレートと落ち着きのあるマウンド捌きも良い意味で20歳らしからぬものを見せる。現在アメリカの大学野球サマーリーグに参加中のため8月に帰国予定。

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王玉譜(ワン・ユープ) 開南大學 184cm 81kg 20歳 左左 投手

契約金310万元 月給8万元 背番号29

 9月から大学3年生も休学しドラフト参加した本格派左腕。ドラフト前の評価は高く上位指名が予想されていたが直前にU23代表として巨人三軍戦に登板も今一つの成績に終わったことが影響したか。まさかの4位指名に統一と契約せず海外でプレーする可能性もある。 今年に入ってからはリリーフ中心で登板し最速150kmのストレート、スライダー、チェンジアップを持ち球とする。昨年のウインターリーグでは4試合に登板し12IP/17K/6BB ERA3.75と奪三振能力の高さを示した。U23監督の郭李建夫は「もしプロに行くのであればロングリリーフが向いているのでは」とコメント。

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潘彥廷(パン・イェンティン) 中國文化大學 184cm 78kg 22歳 右左 内野手

契約金250万元 月給5万元 背番号35

 余德龍(ラミゴ)のような便利屋を目指すユーティリティ。今回はSSとしてドラフト参加も中学ではSS、高校ではOF、そして大学では内外野を守るようになりバッテリー以外の7ポジションをこなす。敏捷性のある守備と走力、選球眼の良さが持ち味ながら競争の激しい文化大では大学2年までは出場機会に恵まれず3年から徐々に頭角を現してきた。スイングがスムーズでなくパワーが上手く発揮できていないという指摘もあり、打撃がどこまで通用するかがカギとなりそう。

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林威志(リン・ウェイジ) 國訓 190cm 103kg 23歳 右右 投手

 大学入学前は最速145kmをマークしたものの大学1年時に交通事故に遭った影響から登板数に恵まれず。3年になってから登板機会が増え主にロングリリーフとしてプレー。14年のポップコーンリーグでは崇越に所属、レギュラーシーズンでは10試合に登板しERA3.29と平凡ながら優勝決定戦第1戦で7回4失点と試合を作り勝利投手に。どっしりとした下半身が印象的で、変化球はチェンジアップに自信がある様子。

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林航(リン・ハン) 國訓 180cm 86kg 23歳 左左 投手

 目立った実績はないものの國訓の王光輝監督から楊志龍(中信兄弟)、林威志と共にドラフト指名される可能性があると名前が挙がった一人。持ち球はフォーク、シンカー、カーブ。

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洪心騏(ホン・シンチー) 新北市 185cm 101kg 22歳 右右 投手

 立派な体躯を誇る右腕。12年AAA選手権代表として日本戦に先発し藤浪(阪神)と投げ合い、敗れはしたが6回2失点と好投。先発投手としてまずは二軍で育成となりそうか。

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義大(指名10名)

申皓瑋(シェン・ハオウェイ) 高苑工商 183cm 75kg 18歳 右右 外野手

 打撃ではスイングスピードの速さと逆方向の長打の多さ、守備では肩の強さが光るCF。昨年はU18代表入り、昨年末のMAZDA台日高校野球交流試合では日本の指導者からも高い評価を受けた。課題は選球眼の悪さとスイングの過度な大振り、そして長打を処理する際の守備で無駄な進塁を許すなど拙さは残るが高卒選手としては十分完成された素材といえる。スカウトの中にはCFとしてはスピード不足との声もあり義大のCFが現状林哲瑄で安泰なことからもコーナーOFとして育成される可能性が高い。小柄な選手が多い布農族だが体格は立派。

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陳仕朋(チェン・シーポン) 西苑高中 182cm 80kg 18歳 左左 投手

 先発としての育成が見込まれる高卒左腕。ストレートの最速は140km、平均135km程度であり主な変化球はカーブ、フォームの柔らかさと協調性の高さが特長。高校の監督は先輩の同じ左腕である江辰晏(統一)よりも球速が早く、ボールにノビもあると評価。昨年のLLBワールドシリーズアジア太平洋予選では投手とOFの二刀流としてプレー。尊敬する選手はデビッド・プライス(レッドソックス)。

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李宗賢(リ・ゾンシェン) 國立體大 177cm 67kg 22歳 右右 内野手

 14年のU21で3Bベストナインを獲得。3B/2Bを主に守り(SS、OFも可能)、ここ最近は2番、9番に入り打線のつなぎ役として機能した。走力と守備の安定感が特長で打撃は確実にボールを捉えるコンパクトなスイングも高めのボールに弱く長打力には欠ける。自身も打撃のレベルアップを課題に挙げており、義大では競争が比較的激しくない3Bから出場機会を得ていきたい。

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陳明軒チェン・ミンシュエン) 開南大學 180cm 74kg 22歳 右右 投手

 14年のU-21、昨年のアジア選手権代表。若干体をトルネード気味に捻るフォームから最速148kmのストレートと鋭いスライダー、フォークを武器とする。制球が今一つであり、そこが改善されれば先発ローテ入りも見えてきそうだ。

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張冠廷(ジャン・グァンティン) 美和中學 184cm 83kg 17歳 右左 捕手

契約金150万元 月給5万元(4年半の複数年契約)背番号21

 高校では主戦捕手としてプレー、1BとOFもこなし高い運動能力を持つ。外野のギャップを抜く長打も珍しくなく、焦らず将来の正捕手を伺える存在となってもらいたい。

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吳蔚驊(ウー・ウェイファ) 合作金庫 180cm 93kg 25歳 右右 投手

→契約に至らず

  ここ最近は主にリリーフとしてプレー、サイド気味のフォームから最速150kmのストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップと球種は豊富。制球はアバウトで力で押すタイプといえる。6月に行われたドラフト参加資格を得るためのCPBL新人テストに遅刻したため、球団推薦によりドラフト参加資格を得るハプニングもあった。

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劉家愷(リョウ・ジャーカイ) 台灣體大 181cm 88kg 22歳 左左 外野手

 父は義大のヘッドコーチ劉榮華。同じチームにコーチの父と子が同時に在籍するのはCPBL史上初。今年の春季リーグではリーグ5位となる17打点をマーク。スピードに優れていることからCF向きであり、長打力も兼ね備えるが外角、そして高めのボールへの対応を若干苦手とする。義大は4番手外野手の層が薄いだけに、下位指名ではあるが一軍で姿を見られる日も近いか。

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吳筌宏(ウー・チュエンホン) 輔仁大學 178cm 70kg 22歳 右左 内野手

契約金、月給、出来高は不明 背番号49

 大学では2B、OFとしてプレー。今年の春季リーグでは.477/.566/.705のスラッシュラインで打率3位にランクイン。バットを短めに持ち速いスイングスピードで野手の間を抜き安打を量産するタイプだがボール球に手を出しがち。2B守備が安定感に欠けているとの評価も。

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林志洋(リン・ジーヤン) 輔仁大學 176cm 77kg 21歳 右左 捕手

契約金、月給、出来高は不明 背番号89

 大学では主戦捕手としてプレー。Cとしてはスムーズで素早い送球を誇り、打撃ではミートに長け流し打ちを得意とするが、ボールを後ろ寄りで捌く傾向にあり、プロのボールについていけるかがカギとなりそう。

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潘庭豐(パン・ティンフォン) 義大練習生 174cm 85kg 23歳 左左 投手

契約金、月給、出来高は不明 背番号79

 昨年もドラフトに参加も落選、今季から義大の練習生として二軍で12試合に登板しERA8.68。(7/10現在)左腕ながら安定して140~145km程度のストレートをマークするが制球に苦しみ、カーブ、チェンジアップといった変化球も自信のなさからなのかほとんど投げることなく直球のみで打者と勝負する姿が目立った。一軍で左のリリーフとして活躍するならば制球難の改善はもちろんのこと、変化球の質を高める必要がある。

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