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台湾プロ野球データベース コラム集

ホームページ「台湾プロ野球データベース」(http://cpbldatabase.jimdo.com/)のコラムを掲載しています。

2016シーズン展望+チアリーダー名鑑 中信兄弟

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 *1

2016年シーズン展望第2回は二年連続で台湾シリーズ進出も台湾一を逃し今季への強い意気込みを見せる中信兄弟。

 

<投手>

(戦力構成)

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(WS=Win Shares 参考:

https://www.ptt.cc/bbs/Baseball/M.1444818098.A.B36.html

 

先発

悍德(右)(新外国人)

歐文(左)(新外国人)

魔力(右)(新外国人)

鄭凱文(右) 16試合 10勝4敗 103IP ERA3.50

林煜清(右) 14試合 1勝7敗 72.1IP ERA5.47

太字は移籍、新入団選手

 今季は悍德(ドノヴァン・ハンド) 歐文(ルディ・オーエンス) 魔力(ロバート・モーリー)と外国人3枠を再び全員投手に割いての戦いとなる。

 悍德は191cm 107kgの立派な体躯からストレートの球速は130km代後半が殆どながらカーブ、スライダー、チェンジアップとのコンビネーションで打ち取る技巧派右腕で13年にメジャーで31試合、昨年も1試合に登板した。ゴロアウトを多く生み出すタイプのため内野守備の不安なチームでの投球は若干不安。歐文は軟投派タイプと称される左腕で良質なチェンジアップ、カーブにマイナー通算BB/9 2.1が示す通り高い制球力も持ち合わせる。魔力は140km前半のストレートをコンスタントに投じスライダーをアウトピッチに稀にチェンジアップも組み合わせた投球スタイル。テークバックの際に右腕を頭近くまで上げる独特のフォームで投球するも、目立ったボールがあるわけではないためパワーのある打者への対応に苦労した様子が伺える。4番手は昨年2年連続二桁勝利をマークするも肘の手術のため7月下旬に離脱となった鄭凱文。怪我も癒え計算できる中信兄弟の台湾人エースとして、今年は3年連続の開幕投手となる可能性もある。5番手は複数の候補がひしめき合う中林煜清が抜けだした格好。入団から3年連続で規定投球回を投げ安定したイニングイーターとして欠かせない存在となるも、昨年は腕の疲労による炎症でわずか1勝と不振に陥り二軍調整が続いた。オープン戦でもストレートの球速は130km前後と戻っている様子は見られないものの、チームは今季彼に90球程度の球数制限を課し5番手として起用する意向。

 なおチームは3月下旬に新外国人投手を来台させる予定であり、開幕してしばらくは新外国人投手を二軍にスタンバイさせての競争が続くこととなる。

 

先発候補、及びロングリリーフ

邱品睿(左) 15試合 3勝1敗 37IP ERA2.68

鄭錡鴻(左)  5試合        2敗 13.2IP ERA9.22

許銘傑(右) 19試合 4勝3敗 85IP ERA4.76

林英傑(左) 20試合 4勝5敗 57.1IP ERA4.24

江忠城(右) 29試合 1勝1敗 26.2IP ERA8.44

太字は移籍、新入団選手

 昨年左の中継ぎとして15試合に登板しERA2.68と優れたスタッツを残した邱品睿、制球難に苦しむ鄭錡鴻の両左腕がロングリリーフから現状先発5番手を狙う有力候補。ラミゴを戦力外となり中信兄弟に入団した許銘傑はキャンプでの調整が遅れており開幕は二軍で迎え、状態が上がった段階で一軍に上げる方針。昨年26.2IP/8HRと痛打されるケースが目立った3年目の江忠城はロングリリーフに配置転換。今オフは自信を取り戻すためトレーニングを多く積んだが、その成果は現れるか。昨年戦力外から入団し20試合に登板、4勝を挙げ復活したベテラン林英傑も怪我で出遅れたが、経験ある便利屋として登板機会は十分にあるだろう。

 

勝ち継投

彭識穎(左)(新入団)

謝榮豪(右) 38試合 3勝7敗 82.2IP ERA5.44

官大元(右) 59試合 4勝2敗2S 59IP ERA3.66

陳鴻文(右) 50試合 6勝3敗24S 55IP ERA2.94

太字は移籍、新入団選手

 昨年開幕時は先発に一時転向するも奮わず後期からリリーフに戻っていた謝榮豪が今季は2年ぶりに開幕からリリーフとなり、主に7回を任されるとみられる。そして8回に官大元、9回に陳鴻文が基本となる。官大元は14年に不振に陥り酷使を危惧する声もあったが昨年は見事な活躍。しかし開幕前に右肘炎症のため戦線離脱し、復帰までは8回を謝榮豪、7回を王梓安あたりに任せざるを得なくなってしまった。陳鴻文は昨年リーグ最多セーブのタイトルを獲得もストレートの球速が出ないことに苦しみ、制球を乱すケースもしばしば。3月に行われた日本との強化試合では6失点と打たれに打たれたが、シーズンでは立ち直った姿を見せられるか。そしてルーキー彭識穎は勝ちパターン起用でのブレイクを予感させる。制球の良さを評価されているが、左腕ながら安定して140km前半のストレートを投げられるのもCPBLでは貴重な武器と成り得る。自身が目標に掲げる一軍投球回40IP以上も無理なくクリアできそうだ。

 

その他の主な投手

王梓安(右) 12試合 2勝6敗 52.2IP ERA6.49

羅國華(右) 39試合 2敗 43IP ERA5.86

周磊(右) 3試合 2.1IP ERA11.57

杜家明(右) 17試合 1勝 28IP ERA6.11

林克謙(右) 33試合 1勝1敗 31.2IP ERA7.96

 198cmの長身右腕王梓安は昨年先発メインでの起用も制球と長いイニングを投げようと球速を落とすシーンが目立ったため、今季は短いイニングで勝負。2年目の周磊は首脳陣からの期待も大きく、オープン戦では一軍のレベルを体感させるために積極的に起用されている。ビハインドの場面でも淡々と仕事をこなす羅國華、義大を戦力外となった後1年のブランクを経るも昨年中信兄弟に入団し33試合に登板した林克謙、昨年17試合に登板し経験を積み、今季はロングリリーフとして起用する見込みだった20歳の杜家明は怪我で出遅れとなった。

 

<野手>

(戦力構成)

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(WS=Win Shares 参考:

https://www.ptt.cc/bbs/Baseball/M.1444818098.A.B36.html

予想オーダー

9張正偉(左) 108試合 打率.335 2HR 41打点 OPS.832

8張志豪(左)   91試合 打率.297 14HR 45打点 OPS.879

7周思齊(左) 109試合 打率.349 15HR 79打点 OPS.941

4林智勝(右) 110試合 打率.380 31HR 124打点 OPS1.157

5蔣智賢(左)   30試合 打率.306 3HR 25打点 OPS.772

3彭政閔(右) 108試合 打率.320 4HR 57打点 OPS.808

D許基宏(左)     87試合 打率.319 13HR 56打点 OPS.966

2鄭達鴻(左) 100試合 打率.334 3HR 51打点 OPS.823

6王勝偉(右) 114試合 打率.291 6HR 40打点 OPS.720

(太字は移籍、新入団選手)

 

主な控え

(捕手)

陳家駒(左) 95試合 打率.268 8HR 32打点 OPS.730

王峻杰(右) 17試合 打率.189 0HR 5打点 OPS.460

内野手

潘萣翔(左) 11試合 打率.360 0HR 3打点 OPS.869

陳江和(右) 97試合 打率.273 2HR 28打点 OPS.642

陳偉漢(右) 31試合 打率.228 0HR 6打点 OPS.542

黃仕豪(右) 68試合 打率.267 0HR 17打点 OPS.637

蘇緯達(左) 4試合 打率.333 0HR 7打点 OPS.778

(外野手)

林威助(左) 96試合 打率.309 6HR 58打点 OPS.776

陳子豪(左) 100試合 打率.298 5HR 44打点 OPS.785

林王啟瑋(右) 14試合 打率.346 0HR 3打点 OPS.869

郭健瑜(右) 26試合 打率.359 0HR 4打点 OPS.826

 

(打線総評)

 昨年開幕時は外国人野手2人体制で弱点だった打線を補っていたが、今オフはFA加入のトリプルスリー男林智勝、義大の正捕手鄭達鴻により厚みを増し外国人枠を投手に割くことができるようになり、リーグでもトップの打線が完成しそうだ。ベストメンバーを組むとなると30代以上の選手が6人も名を連ねることとなるが他球団にとっては上位から下位まで気の抜けない打者が続く。ここ数年打線に弱点を抱えていたチームは小技や走塁を比較的重視する向きがあったが今季は重量打線。チームの攻撃スタイルにも変化が見られるか注目したい。

 1、2番は5年連続打率3割の張正偉、昨年自己最多の14HRを放ち年々成長を見せる張志豪が固い。そしてクリーンアップは3番周思齊、4番林智勝、5番蔣智賢が有力とみる。そして長きにわたりチームの不動の4番として君臨してきた彭政閔が6番に入ると予想されるあたりに打線の層の厚さを伺わせる。吳復連監督は中軸の打順について明言はしていないものの、オープン戦では4番林智勝、5番蔣智賢をほぼ固定で、2月の紅白戦では彭政閔が6番に入っていたこともあり予想オーダーの打順となる可能性は高い。昨年2年目で本領発揮となった林威助周思齊と入れ替わる形で中軸に入ることも十分に考えられる。

 7番に若き左の大砲、昨年13HRの新人王許基宏、8番にFA加入した実績あるベテラン鄭達鴻、9番に上位打線の繋ぎ役として不動のSS王勝偉が入るか。控えの選手層も内野には二遊間をこなせる潘萣翔、昨年のドラフト5位でパワーが魅力の蘇緯達がおり、外野も20歳の若さながら昨年一軍100試合に出場した陳子豪、昨年のウインターリーグで成長の爪痕を残した右の長距離砲林王啟瑋といった面々が控えデプスも厚い。目下のライバルラミゴと比較し打線に関しては追いつくどころか上回る形となったがシーズンを通してこの強力打線がどのように機能するか注目したい。

 

(捕手)

 FA加入の鄭達鴻がメインとなって起用されるとみられる。とはいえ今年で35歳となり1年通してマスクを被り続けるのは難しい。2番手を打力で一歩リードする陳家駒、1年目の13年に72試合に出場した王峻杰で争う形となり、彼らにもある程度の出場機会は与えられるであろう。中信兄弟は4球団で最多の8名の捕手を抱えており二軍も競争が熾烈である。長打力が武器の2年目林明杰、ベテラン陳智弘、昨年35試合で3HRの黃鈞聲、昨年一軍で20試合に出場の周聖訓といった面々がおり二軍の正捕手争いも簡単には決着がつきそうにない。

 

内野手

 1Bは彭政閔、もしくは許基宏が分担して務めることになるか。今年38歳となる体を考慮すれば彭政閔をDHに、許基宏を1Bに入れたいところ。彭政閔が1Bに就く場合は2Bでの起用が濃厚の林智勝を試合終盤に1Bに回し、2Bに守備力に定評のベテラン陳江和潘萣翔を守備固めとして投入することも考えられる。SSは王勝偉をメインにバックアップが潘萣翔となりそうだが、懸案は3Bレギュラー蔣智賢の守備力。昨年も28試合で6失策、守備率.909という数字が残っているが、それにも関わらず3B専任の守備固めの適役がいないのが泣き所。現状オープン戦でも彼に代わって守備固めに入っている陳江和に任せるのがベストか。また内野手の主力が軒並み30代中盤から後半に入っており蘇緯達王威晨甘少康といった25歳以下の若手内野手にもかかる期待は大きい。二軍専用球場の開設を初め設備が大幅に整備され、外国人がメインとなったファーム(首脳陣)でどこまで成長できるか。

 

(外野手)

 LFは周思齊林威助陳子豪の3人で、CFは張志豪陳子豪の2人で争い、RFは張正偉がほぼ固定となるとみられる。大幅な補強が行われた今オフで唯一手が加わらなかったポジションであり、昨年と比べて大きな起用法の変化もドラフトまではないと考えられる。林王啟瑋が右の代打からポジションを伺う形になればよりチームはより活発さを増すことだろう。

 

(DH)

 昨年は林威助周思齊の二人が主にDHに入ったが、今季は彭政閔が彼らに代わって入るケースが増加するであろう。三人の誰が入るにせよ30代後半の選手を上手く休ませながら起用するという意味においてDHは重要となる。

 

<プラス要素>

・FA選手2人獲得による打力の底上げに成功

・ルーキー彭識穎の仕上がりが順調で、他の勝ち継投の投手の負担軽減が期待できる

・捕手が計8名と4球団最多、他球団に比べ余裕を持った捕手起用が可能

・大幅に整備された二軍での若手育成

 

<マイナス要素>

・新外国人投手は打たせて取るタイプが多く、脆い内野守備に足を引っ張られる恐れ

・2B、3Bの守備に不安があり、守備固めを試合終盤に出す必要性が高まった

・先発5番手候補は多いが抜けた選手が不在

・30代の野手が多くレギュラーを占め、若手野手の出場機会が減少する可能性が大きい

 

 

チアリーダー

Passion Sisters

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*2

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  今シーズンは昨年までの8名から思妮、寶兒の2名がグループを離れオーディションにより新たに6人を追加し史上最多の12名で球場を盛り上げる。

*1:中信兄弟公式サイトより引用

*2:Passion Sisters公式FBページより引用