台湾プロ野球データベース コラム集

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2020CPBLドラフト指名選手リスト 中信兄弟+樂天桃猿

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中信兄弟(指名9名)

①余謙(ユ・チェン) 開南大学 180cm 76kg 19歳 右右 RHP

〇スタミナ ストレート メンタル △変化球のコントロール 投球過多

主要国際大会経歴(高校以降) 19年:U18ワールドカップ

 ドラフト8日前に参加を表明した大学ナンバー1右腕。高校前半は目立ったパフォーマンスは残せなかったが、3年になった18年11月、黑豹旗16強の穀保戦で自己新記録の140キロをマークしきっかけを掴むと、19年6月の玉山盃では146km、9月のU18ワールドカップでは決勝のアメリカ戦で好投しMVPを獲得。一気にドラフト上位候補へと評価を押し上げた。肩関節が柔軟で、速い腕の振りから最速150km、先発でも平均145kmを安定してマークする。ストレートのコマンドも安定しており、内外角へもしっかりと投げ分けられる。変化球で最も比率が高いのがカーブで、制球を磨く必要はあるが大きく縦に落ちカウントを稼ぐボール、勝負球両方で使える。フォークは垂直方向に落ちるもの、右打者の内角に沈むように落ちる二種を持ち、カーブと同じく制球を磨く必要はあるが、勝負球としての威力がある。また比率は少ないながら、チェンジアップはストレートと同じ腕の振りで投げられるため発展の余地がある。今年の大学野球リーグでは準決勝で168球完投勝利を収めるなど、複賽以降の3試合で計409球を投げたことがメディア、ファンの間で話題に。もともと海外でのプレーが有力視されており、開南大学進学時はNPBでのプレーを希望していた時期もあった。しかし新型コロナウイルスの影響で来季のマイナーリーグ開催も不透明になったことも考慮し、ドラフト参加を決断した。即戦力との声も多いが中信兄弟は焦らず、今年の後期に投げられる状態でなければ半年~1年の休息を与え、体調が万全になってから登板させる可能性もあるとのこと。

 

②宋晟睿(ソン・チェンルイ) 平鎮高中 182cm 78kg 18歳 右右 OF/RHP

〇二刀流 肩 ストレート △パワー ウイニングショット メカニクス

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 火の玉ストレートと強肩が魅力の二刀流。中学時代は捕手兼投手。佐々木朗希(ロッテ)のようにゆったりと足を高く上げるフォームから安定して140km台後半、最速153kmをマークするストレートとフォーク、カーブ、スライダー、稀にチェンジアップも交える。オーバースローから角度のあるボールが投げ込まれるため、ストレートをミートし辛いボールとなるが、一方で変化球のボールのクオリティと制球は平凡。また肩肘に負担のかかるフォームも改善していきたい。CFとしては守備範囲と強肩が魅力で、高校生の外野手ナンバー1と評され、林哲瑄(富邦)と比較する声もある。打撃は守備ほど傑出したものはないが、スイングスピードが速くストレートをしっかりと打ち返すことができ、3年に入ってからは体格もがっちりとし飛距離が伸び、三塁打が増加。一方で外角に弱さを見せるため逆方向への強い打球が少なく、変化球の対応も課題。今ドラフトでは投手として参加したが、中信兄弟は二刀流として育成する意向を見せており、3~4年後に適性を判断する方針。

 

③馬鋼(マ・ガン) 普門中学 184cm 84kg 18歳 右右 3B

〇パワー 守備 △内角 スピード

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 長打力と安定感ある守備が魅力の内野手。高校前半は打撃が伸び悩んだが、フルスイング、フライボールを意識し打撃フォームを見直したことで、3年に入り打撃の才能が開花。ボールの高低を問わずフライで打球を遠くに飛ばすことができるように。成績で目立ったものはないが、穀保、平鎮、高苑といった強豪校相手にも安打、飛距離のあるフライを残すことができ、長距離砲の雰囲気を感じさせる。スピードは平均以下、守備は平均レベルの肩と守備範囲で、打球の強弱を問わずしっかりと処理できる。運動能力は平凡だが、今ドラフトの高校生では一番安定感ある3B守備を見せる。変化球の見極め、内角に弱くゴロを量産してしまう点、スイングが前に突っ込みがちな点を修正すれば、3Bのレギュラーとしてプロでも活躍できるであろう。

 

④林志綱(リン・ジーガン) 国立台湾体育運動大学 178cm 68kg 21歳 右左 2B/SS/OF

〇スピード ユーティリティー △パワー

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 内外野守れるユーティリティー。高校時代は肩と送球の正確さを見込まれ、主戦捕手としてプレー。大学から内野手に転向、同時に外野も守るようになった。走力が一番の持ち味で、今ドラフトの野手の中でも屈指の走力を誇る。打撃は良好なバットコントロールと粘り強さを備えているがパワーに乏しく、俊足選手にありがちなバットに当てるだけの走り打ちも目立ち、大学前半は成績を残せなかった。3年から全力でスイングするようになり成績も上昇。内野守備は動きは機敏だが肩は平凡で、送球の安定感を高める必要。外野守備は主にコーナーOFを守り、打球判断は平凡。昨年、大学同期の林澤彬(樂天桃猿)の指名に刺激を受け、ドラフト参加を決めた。

 

⑤林吳晉瑋(リンウー・ジンウェイ) 穀保家商 179cm 80kg 18歳 右左 C/1B

〇パワー アプローチ △守備 スピード

主要国際大会経歴(高校以降) 19年:U18ワールドカップ

 CPBL初となる離島・綠島出身の左の大砲。小学5年時に野球をするため台東市内に移住し中学までプレー。高校は穀保家商に入学、1年からレギュラーとなり、1B/3B/Cを守った。18年の高校野球リーグでは本塁打王を獲得。打撃は辛抱強くボールを選べるアプローチの良さがあり、安定したスイングができるため、フルスイングしても空振りが少ない。またライナー性の長打が多く、速いストレートにも振り負けない。象徴的なのは19年8月に台中で行われた台美U18青棒交流賽でアレハンドロ・ロサリオの155kmのストレートを二塁打にしたシーンである。守備は1Bメインで、持ち球のチェンジアップを生かし二刀流としてリリーフで登板することもあったため肩は強い。スピードと運動能力は平均以下で、守備位置も高2以降はDHと1Bでの出場が増えた。今ドラフトでは1Bとして参加も中信兄弟は捕手としてまずは育成する方針。長打力ある捕手として花開く日を待ちたい。

 

⑥黃韋盛(ホァン・ウェイシェン) 遠東科技大学 183cm 82kg 21歳 右右 1B

〇パワー △アプローチ ポジション

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 打でアピールしたい1B。西苑高中では2B/SSとしてプレー。卒業後は康寧大学に進学もチームが解散したため、2年から遠東科技大学に転学。大学からはポジションを1Bに移しより打撃に専念できるようになった。バットコントロールも良く、あらゆるボールに対し広角に外野の深いところまでフライを飛ばせるのが特長。ただ欲が強すぎるため来たボールには何でも手を出しがちで、ボール球を追いかける点は修正したい。スイングの軌道も不安定で、プロの投手を相手にした際に打撃の持ち味がどこまで出せるのかは疑問。守備は大学から1Bに転向し、体格もがっちりとしたため敏捷性は落ちている。プロで1Bを守るとなると現状の長打力では物足りないため、また2Bを守れるようならチャンスは増えるだろう。今年の春季リーグではトップの打率.526をマーク。昨年のドラフトに参加も落選、今年リベンジを果たした。

 

⑦劉嘉益(リォウ・ジャーイ) 東石高中 168cm 58kg 18歳 右右 RHP

〇ストレート △体格 コントロール

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 小柄な速球派右腕。中学から運動能力の高さを生かし内野手兼リリーフとしてプレー。高校3年から投手としての登板が増え、球速もアップ。今年は最速146kmをマークし、リリーフでも140~144kmを投げられる。ストレートは右打者の内角に食い込むような軌道を辿り、ミートが難しい。変化球は右打者にはカーブとスライダー、左打者にはチェンジアップを投じる。課題は不安定なコントロールで、今後も球威アップを狙うのであれば球威とコントロールのバランスを考える必要がある。身長170cm未満の右腕がCPBLではほとんどこれまでいなかったのも不安材料だが、本人は175cmで似たタイプの吳俊偉(中信兄弟)を憧れの選手として挙げている。

 

⑧曾家鋐(ツェン・ジャーホン) 南華大学 178cm 70kg 22歳 右右 RHP

〇コントロール フォーク

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 フォークが武器の先発右腕。大学4年時に投球が大きく成長。ストレートは平均130km台後半でシュート気味の軌道を辿る。変化球はフォークとスライダーを投じ、特にフォークは現役時代「フォークボール王子」の愛称で活躍した蔡仲南監督の指導のおかげで自信が持てる球種になったという。今年の春季リーグでは大学野球リーグ優勝の開南大学相手に7.0IP/0Rの好投を見せた。

 

⑨劉貴元(リォウ・グイユエン) 普門高中 175cm 72kg 18歳 右左 OF

〇スピード アプローチ △パワー

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 CPBL開幕戦先発投手の張永昌(兄弟)以来30年ぶりとなる、高雄・美濃出身選手。普門ではCFとして主にプレー。2年で迎えた18年の黑豹旗ではLFでベストナインも、その後3年になってからはスランプが続いた。しかし今年の玉山盃では自分の予想を超える活躍で外野手のベストナインを獲得、家族の応援もありドラフト参加を決めた。最大の武器は走力で、良質なアプローチと打撃技術も備えている。当たりの悪い打球でも全力疾走で出塁するケースもしばしば。体格は細身でパワーには欠けるのでプロ入り後の成長に期待したい。2012年に一度資金難で解散した美濃國小の野球チームが名監督・徐生明氏の手により復活した際の一期生にあたる。

 

 

樂天桃猿(指名9名)

①馬傑森(マ・ジェセン) 普門中学 180cm 80kg 18歳 右右 SS/3B

〇運動能力 守備 パワー △引っ張り傾向 外角

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 ダイナミックに魅せるSS守備が売りの高卒野手。中学時代から野球センスは傑出しており、中学時代の15年5月に花蓮でテストを行った元兄弟の養父鐵氏からは天賦の才能を高く評価され、周思齊(中信兄弟)にも日本への野球留学を薦められたほど。高1から主に「3番・3B」に座り、高3から1学年上の鄭宗哲(パイレーツ)が抜けたSSにポジションを移し4番に。5番・3Bの馬鋼とのコンビは「馬馬連線」と呼ばれた。打撃は鋭いスイングスピードでパワーがあり高めのボールを得意とする。右打者でプルヒッターの傾向が強いため、相手にレフト寄りに守られる極端な守備シフトを敷かれることもしばしば。外角のボールに弱さを見せ、ボール球を追いかけてしまうことも多く、打球の強さが安定できないのが欠点。スピードは平均以下で、3B守備は安定しており強肩。ダイナミックに魅せるSS守備は範囲、スムーズさは申し分なく、CPBLのSSレギュラーでも遜色ない。ただ林子豪と同じく、3B向きと評するスカウトの声もある。今ドラフトでは彼の1巡目指名に驚きの声が上がり、球団内でも一巡目の指名を誰にするかは議論があったそうだが、「高校トップクラスの内野手を獲得しデプスを厚くするために指名した」とは曾豪駒監督のコメント。

 

②林子崴(リン・ズーウェイ) 穀保家商 178cm 70kg 18歳 左左 LHP

〇球種 コントロール スタミナ △アップサイド 球威

主要国際大会経歴(高校以降) 19年:U18ワールドカップ

 今ドラフトの高校ナンバー1左腕。中学から投手兼外野手としてプレー。高校入学後は外野手メインでの出場も、2年になってからはイニング数を増やしエースに。最速144km、平均130km台後半のストレートは制球力が素晴らしく内外角に投げ分けられ、特に左打者の内角に食い込むような軌道を辿るとなかなか手が出ない。横の曲がりが大きく速く落ちるカーブ、カーブと似た軌道ながらより速いスライダー、左打者の内角に投げ込むチェンジアップ、ストンと落ちるフォークと変化球のバリエーションも多彩で質が高い。各球種で空振りを奪え、スタミナもあることから長いイニングを安定して投げられるのが強み。心配なのは高校の後半から成長があまりなく、プロでも通用するほどの球速アップが見込めるかは未知数なこと。投手としての登板日以外は外野手として出場することも多く、実質二刀流となっているが、身体の負担を考慮しプロではまず投手としてプレーする。樂天桃猿は5番手の先発として育成する方針。同姓同名の林子崴(統一)も穀保家商出身。

 

③許峻暘(シュ・ジュンヤン) 開南大学 181cm 65kg 22歳 右左 RHP

〇ストレート 三振 △コントロール メカニクス

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 ダイナミックな投球フォームが特徴の開南のリンスカム。高校まではストレートの最速が130km前後、大学入学後も3年までパフォーマンスは平凡だったが、4年になり体格ががっちりとし、球速と球威がアップ。今年の3月の大学野球リーグの決勝で先発し8.0IP/2Rの好投でチーム2度目の優勝に貢献。ストレートは最速は144kmも、先発でも安定して140km以上を投げられる。投球フォームゆえ、リリースポイントがホームベースに近く角度があるため、高めのストレートを勝負球として空振りを奪える。カーブは大きく縦に落ちミートが難しく、バルカンチェンジは最初はストレートのように見え、最後に右打者の内角を突くように落ちる。球種は少ないがはっきりとしたボール球でも空振りを奪えるのが強み。課題はコントロールで、四球が多くストライク率を高めたい。また体全体を使う投球フォームもプロでの長いシーズンでは体力面が心配。少ない球数で打者を抑える術を身に着けたい。樂天桃猿は早速後期からの即戦力として、リリーフとして起用する方針。

 

④林政華(リン・ジェンホァ) 東大体中 175cm 67kg 18歳 右左 OF

〇コンタクト スピード 肩 △アップサイド パワー

主要国際大会経歴(高校以降) 19年:U18ワールドカップ

 高いコンタクト能力とスピードで出塁を重ねる外野手。中学2年まで内野手、3年から高校前半まで捕手も、スピードと肩を活かすため高校後半から外野手に転向、主にRFを守った。昨年のU18ワールドカップでは.346/.414/.462、今年の高校野球リーグでは大会トップの打率.510をマーク。憧れである王柏融(日本ハム)そっくりの打撃フォームから放たれるスイングはバットコントロールが良く三振が少ないため、1番打者として適任。守備は打球判断は平均も、肩は平均以上で遠投も正確。ただ体格が小柄でアップサイドは少ないと見られ、またスイングがコンパクト過ぎるのも長打力の向上を阻んでいる。高校ではRFメインだったが、CPBLでは長打力のあるRFが多いため、スピードと運動能力の高さを生かしCFとして生き残りたいところ。

 

⑤王志煊(ワン・ジーシュエン) 成徳高中 175cm 70kg 18歳 左左 LHP

〇コントロール スタミナ メカニクス △体格 球威

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 成徳高中の技巧派左腕エース。1年で早速高校野球リーグの主戦投手として7試合に登板、うち3試合に先発し5勝、28IP ERA0.00と完璧な投球を見せ、学校史上初の4位に押し上げる功労者に。2年でも王貞治盃と玉山盃で計24.1IP ERA1.77と好調だったが、3年に進級する夏に腕の故障でスランプに陥り、本格的な復帰は10月の黑豹旗となったが、ここで見事復活。チームを大会史上最高の5位に導いた。ストレートの最速は141km、平均135km程度ながら、内外角の低めにしっかりと投げ込める制球力の高さが光る。カーブ、スライダー、チェンジアップ等の変化球もストレートと同じ腕の振りで投げ込めるため、打者のリズムを崩すことができる。体格が小柄で球威不足は否めないが、高校でのプレーを経る中で腕の振りをオーバー気味に修正し、ボールの角度の威力をアップさせようという意欲は伺える。プロでは球速が伸びれば、貴重な左のリリーフとして育成される可能性が高い。

 

⑥邱家慶(チョウ・ジャーチン) 成徳高中 176cm 75kg 18歳 右右 C

〇守備 インサイドワーク

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 ディフェンシブな高卒捕手。高校は南英商工に入学するもすぐに故障し、1年前半は試合に出場できず。その後1年後半から実家に近い新竹の成徳高中に転校した。打撃も悪くはないが、守備についての評価が高く、送球が素早く、二塁への送球はほぼ2秒で正確。インサイドワークにも長け、配球も臨機応変。球場全体を見られる視野の広さも高卒捕手としては突出している。プロでも縁の下の力持ちとして本塁を守りたい。ドラフト5位の王志煊とは、バッテリーで指名された。

 

⑦何逸龍(ヘ・イーロン) 台北市立大学 178cm 72kg 18歳 右右 RHP

〇球速 アップサイド △投手としての実績

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 投手としての成長に期待の右腕。中学までは投手として140kmを投げるまでに成長していたが、平鎮高中では中学までの投げ過ぎを考慮し、またチームの投手の頭数が揃っていたこともあり監督が外野手にコンバート。外野手としてもレギュラーとしてプレーしたが、打順は下位打線が中心となり打撃でアピールしきれず、昨年ドラフトに外野手として参加も指名されなかった。台北市立大学に入学後に再び投手へ転向し、144kmをマーク。曾豪駒監督は球速と体格の良さを評価しており、活躍が際立っている樂天桃猿の7巡目の隠し玉として期待が高まる。

 

⑧林楷錡(リン・カイチー) 国立体育大学 186cm 82kg 22歳 右左 OF

〇アップサイド △体格 コンタクト

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 アップサイドに期待の大卒外野手。元味全のアンダースロー、林琨瑋を父に持つ。スイングはシンプルで、どんなボールにも重心を崩さず対応できる。痩せ型の体形でパワー不足が指摘されていたが、大学4年になりトレーニング方法と食事を見直し体重増加に成功。パワーと打球速度が向上し成績も伴うようになった。しかし依然としてミートポイントが安定せず、空振りが多いのは課題。スピードは平均で、守備は打球判断と肩が強く安心してCFを任せられる。大卒として即戦力の選手ではないが、アップサイドは大きいと見られ、今後に期待したい。

 

⑨蔡鎮宇(ツァイ・ジェンユ) アズサ・パシフィック大学 168cm 70kg 23歳 右右 OF

〇パワー スピード △体格 年齢

主要国際大会経歴(高校以降) なし

 アメリカで3年間プレーした外野手。穀保家商時代の14年には黑豹旗でRFとしてベストナインを獲得。卒業後は輔仁大学に入学も在籍は1学期のみで、その後渡米。アメリカで2度の転校を経てアズサ・パシフィック大学でプレーした。体格はアメリカでプレーしたこともあってか筋肉質でがっちりとした体格でスイングが鋭くパワーがあり、外野守備も走力を生かせる。ただ今ドラフトで指名を受けた中で今年24歳という年齢、168cmという小柄な体格から低順位での指名となったとみられる。また樂天桃猿は彼の他に林政華と林楷錡と高卒、大卒の外野手を獲得したため1年目から気が抜けない。大学での専攻は運動生理学で、特にキネシオロジーと呼ばれる生物の身体の運動の科学的研究を学んでいた。

 

参考

Taiwan Baseball Notes

https://www.youtube.com/channel/UCJ8cnUlVCybEsYRoRNwXNbA

Twinkle一瞬之光

https://www.sportsv.net/authors/salada